死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

クラスメートの葬式。さようなら…私の嘘まみれの時代……

 

先日………

高校のクラスメートの女の子が亡くなった

 

子供二人残し、乳癌で逝去…

 

 

一昨日…高校生の時に登録したっきりの番号から電話、訃報を知った

 

 

 

 

電話を掛けてきたのは

亡くなった女の子と仲が良かった同じクラスの女の子。

 

 

私の高校は進学校

多分に漏れずそのクラスも人間関係はドロドロでぐちゃぐちゃ

 

電話の女の子とも、亡くなった女の子とも、殆ど話はした事が無い

 

 

どうするか?

少し考えたけど……結局、行った

 

 

 

田舎町…少し離れた場所で、秘書とノエちゃんと車を降り斎場の寺へ向かう。

あの車では目立つから

 

 

 

斎場に着いて…びっくり

旦那の仕事関係の人ばかりで、殆ど友人らしき会葬者が居ない

 

 

よく見ると高校の同級生がぽつぽつ居いて…

昔と変わらぬ顔……では無い。

「よくもまあ、こんなに変わるね」って位、おばさんやおじさんになってた

 

 

小っちゃなグループに分かれ、私を見ながらヒソヒソ話。

 

「こんばんは」と側に行って話してもよそよそしいし、私を避ける

 

 

「もも、今晩は」と……

「誰じゃ!」と思い振り向くと、前に記事に書いたパンツ売りの同級生

『幸せ』の対価を支払う者だけが幸せになる… - 死体を愛する小娘社長の日記

 

 

「皆、ももの事を知ってるよ。」

 

彼女曰く、ここに居る殆どは、男も女も失敗した連中だそうだ

 

 

上手く行ってる連中は、公務員のキャリアや銀行員、また、そんな人と結婚していて……

 

私の年代の本人や旦那は、地方都市に飛ばされてキャリアを積んでいる。

 

 

たいして仲も良くない人間の葬式なんかに来る暇はないし……

 

誰一人、懐かしく思っている人は居ない

 

 

 

「もものお母さんが死んだ時《ももは終わった》と喜んだ連中だよ、死んだ本人もね」と……

 

 

そりゃそうだ

「他人の不幸は蜜の味」だから…

 

あの連中なら私も喜ぶって…………

 

 

 

…………昨日は立礼焼香で…

 

そんな連中しか居ないなら、さっさと焼香して帰ろうと遺族を見ると、小っちゃな子供達が居て…

お母さん(祖母)が「貴女達も帰るの?」って顔をする……

 

 

仕方なく席に座った。

 

外にはクラスの連中が居て立ち話をしているのに、中には私とパンツ売りの二人だけだ

 

 

 

………通夜が終わり

出口付近にクラスの女連中が溜まっていて…

「お疲れさま、仕事頑張って…」と言いながらクスクス笑ってる。

 

 

秘書とパンツが

「車、呼んじゃえば?!」と……

 

で……呼んだ。

 

 

一足先にパンツ売り女の子は

反対に彼女達を小バカにする様に「プジョー」で彼女達の前を通り、タイヤを鳴らしながら帰って行く……

 

 

私のファントムが

私とクラスメートの前に横付けされて…

 

察してくれた運転手のおじさんが、白手袋をして扉を開け車内に誘導してくれた

 

 

私の負け犬クラスメートに対する

最初にして最後、最大のアホなマウンテング…

 

そう…私と貴女達とは違うのだ

 

 

 

さようなら…クラスメート達

もう、あなた達と会う事は二度と無い

 

私の居場所は、こんな腐敗したノスタルジーの中では無い

 

 

 

    さようなら…嘘まみれの時代

 

 

 

先ほど…パンツ売りの女の子と斎場で、死んだクラスメートを送った。

 

 

母親と残された子供達への義理で来ている私達の他には…

電話で訃報を知らせてくれた女の子以外、クラスの連中は誰一人居ない。

 

 

 

さようなら…死んだクラスメート。

 

 

でも、良かったじゃない…

貴女には信じられる一人の友人が居たのだ。

 

 

 

これは「有り難き事」だ

 


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これだけで

貴女の人生の価値の証明がなされたのだから…