「貴女はものを言わせない威厳が足りない」
昨日、私達に反物を選んでくれた富豪のお婆様から言われたキツ~い一言…
読者の皆さんは、お茶会の正式版『茶事』ってご存知だろうか?
ある金持ち叔母様からの誘いで
面倒でも行かなければならない…(σω-)。о゚
私と後輩社長は二回目
今回は専務、ロリポップ常務を加えた四人
着る物は行く着物で…
私と後輩社長は持っているけど、以前の着物は着て行く事が出来ない(そんな人種が集まる)
専務に至っては着物すら持っていない……
なので、以前、私と後輩社長が作った呉服店を呼んで作る事になり…
それを専務が以前に書いた、超お金持ちの老奥さんに話すと
「聞いた事が無い呉服店だから心配。私にも見せて」と……
昨日の障害者との面会の後…
後輩社長の事故物件御殿に、呉服店と私達と叔母様とその友人が集まった
やっぱり真の富豪であるお婆様二人の目は確か過ぎで……
私達が何も判らないのをよい事に、あまり良くない物を持って来たのを見抜き
『こんな事をするのなら、東京で商売でなくなるよ。今すぐ良い品を持っておいで!!』
お婆様二人目の素性を知った呉服店の旦那は、裏で慌てて番頭に電話し違う反物を手配していた
こんなんなったのは、二人曰く……
『貴女には有無を言わさぬ威厳が足りない』
最初に逢った時より、目も座り、貫禄が付いたけど、
まだ若いから貫禄や威厳が足りない。
足りない威厳を補ってくれるのは、身に付ける物などの見た目だけど、貴女にはまだ気さくさがある
社員の前ではそれで良いけど…
外ではダメ。
外見に自信の無さと隙があるから、貴女に勝負して勝とうとする輩が現れる。
まず、もっと見た目を高圧的にしなさい
と……後輩社長のお母さんみたいな長~い説教を二人で入れ替わり立ち替わり(;¬_¬)
しかも皆の前で……これでは威厳も何もあったものでは無い。凄いパワハラだ。
ロリポップ常務は…
小鼻をピクピクさせて笑いをこらえていやがる
でも、間違った事は言ってはいないから言い返せない。
私も見た目が100%だと何度も書いたけど
まだまだ甘い……
お婆様が言う様に
私達の会社にやってくる変な団体は、お願いと言うよりケンカ腰、まるで民商が集団交渉で鬼の首をとりに来る様に。
私に文句を言おうとしても、私を見ただけで何も言えなくなる。
こうなら、この間来た
発達障害と副局長の問題もあれ程にはならなかったかも知れないのだから………
………地味や無難ではいけない
『今日は私達が選ぶ』
とお婆様二人は、駐車場で小さくなってる呉服店の社長に、持ってくる反物を指示していた
専務には鮮やかでも深い青、ロリポップ常務には深い赤で……
二人とも金糸を使ったド派手な京友禅。
派手で物凄い人目を引く感じだけれど、二人の知性の高さがいつも以上に際立って見える
ロリポップは…
ロリポップに見えない(゜Д゜;)
ただ、反物を肩に掛けただけなのに……
なんか…
自分達の「見た目の判断」にできた、大きな『盲点(ストコーマ)』を突きつけられた様だった
でも、私と後輩社長に着せたい反物が無く、叔母様二人と取引のある呉服商に連絡。
後輩社長は黒に金糸と深紅の花の柄。怖いその筋の姐さんにも見えそう…
私にはこの呉服商とって置きの
白(薄いクリーム色)で、大きな鯉と昇り龍の加賀友禅。
背中から龍が巻き付いて…正面のものを喰らおうとしている様にも見える。
これは着るのに、なかなの勇気が必要だ(-o- )
反物も、帯も決まり、支払いを皆カードでしようとすると……
「貴女達、浴衣も作れば?子供達の分も」
と……お婆様が余計な事を言うΣ(・ω・ノ)ノ
まぁ…お婆様のメンツもあるし、良いかという事になり
全子会社の家庭に連絡………
オーダーメイドの浴衣が欲しい高校生までのお子ちゃまは、全額会社負担(と言っても、私と後輩社長の折半)で作るから
今日明日、来週の土日まで
総務局に採寸にやってこいと……
今の所、約3分の1のお子ちゃま達が採寸に着ている。
見た目の重要性……
高い授業料だったが、改めて再認識する事が出来た。
物事が上手く運ばない人、
落ち着いて鏡をジックリ見てみよう…
あなたの着ているもの、顔、髪、靴……
その見た目…本当に大丈夫ですか?