一昨日の墓参りの帰り
車の中でノエちゃんとアレクちゃんとで爆睡していたら携帯が鳴って起こされた(--#)
「誰さ!?」って見たら私が大学生の時にバイトしていた葬儀屋に出入りしていた納棺師のおばちゃんからで
折り返し電話…懐かしい声がする。
おばちゃんは
「桃子ちゃんがバイトしていた葬儀屋にもう一人お母さん納棺師が来てたよね…」と
そのお母さん納棺師が強度のPTSDになったそうだ
話しているうちに
「それで桃子ちゃんの会社って最も状態の悪い仏さんを施行してるでしょ、どうやって心の整理(メンタルコントロール) しているの?」と聞かれた。
そんなの聞かれてもな……
判らんのよね
確かに葬儀屋って離職率が高い。まあ葬儀をやる会社だから、仕事とはいえ毎日毎日…暗く泣いてる人達を相手にするから、気が滅入る。
更に納棺師となるとある程度以上、遺体を元の姿に戻さなければならないからね。ショックを受けるヤツは多い
葬儀の施行担当者でさえPTSDになるヤツもいるからね、納棺師がそうなってもおかしくは無いな
私が特殊納棺師業を問題なく履行し続ける事ができるのは、東北震災安置所でのスパルタ教育でその様なもにはマヒしてしまったのもあるけど、私個人の性格の方が大きいね。
ひかり後輩社長はその様な経験は無いし、防毒マスクを付けたまま吐いたり…それでも「金」と言うニンジンがぶら下がってるからマヒしたし……
藝大の2人はそもそも変態だし、
失われた身体のパーツを作る技術ラボも吃音ラボ長を筆頭に変人
私を含めたウチの納棺師は心が強いんじゃ無く「目を覆いたくなる仏さんに対しても猛烈な耐性があるって事」なんだ
そしてあのPTSDになった納棺師のお母さんみたいな人達を周りの連中が幾ら励まして声を掛けても無駄。
声掛けて励まして治るなら世の中にうつ病って無くなるって
そうなったら納棺師にしろ葬儀施行にしろ結局、仕事から離れるしかないな。じゃ無いと、お母さん納棺師が今年を残して仏さんになると、おばちゃん納棺師に答えた
耐性がある私達だって気が滅入る事がある。そんな時、ニャンコを吸ったり、赤ちゃんの頭の匂いを嗅いだり……
最前線から1時間くらい離れる時間が有るだけで心の疲労は回復し、また前線に戻る事が出来るのね
読者の皆さん、心が疲れ切る前にその原因の事象から一度離れてみれば?
私は何度も書いたけど
逃げる事、誰かに頼る事は恥じゃ無いんだよ
逃げちゃいけない時なんがそう無いんだから
…………桃子の日誌…