死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

陽気ぐらし

 

昨日、偶然にも東北震災の時に知り合った女の子と再開した

彼女は私と同じ歳で天理教の信者、避難所で仲良くなったのだけど、私は安置所を突然転々とする為、連絡が取れなくなってそれっきり………

 

…………昨日は東京の近県で天理教の葬儀があり、私達は天理教の葬儀の経験が少ない為、見学させてもらってる時に再開し、10年ぶりの旧交を温めあうヾ(^^ )

 

 

当時、彼女は天理教の“ひのきしん”の実践の為に被災地でボランティア活動をやってたんだよね

ひのきしんとは漢字で書くと「日の寄進」。これは天理王命に対して、自発的に感謝の行いをする事で、

例えば地域の清掃奉仕活動や、地震などの災害時に派遣する「災害救援ひのきしん隊」などの相互扶助の事だ

 

彼女は天理教のひのきしん隊よりも早く被災地に入っていたんだよ

 

私が被災者の遺体の処置で、体も脳味噌も疲れて…安置所の外壁にもたれグッタリしてたら、心配して話し掛けてくれて、飴もくれて…私を笑顔にしてくれたんだ。

 

「今、なにやってるの?」

『うん、小さな葬儀屋をやってるよ、貴女は?……』

 

私のバッグから「にゃ~ん」と出てきたノエちゃんにびっくりしつつも、斎場のホールでコーヒーを飲みながら話す


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彼女は結婚して旦那さんと子供二人で楽しく生活していた。

子供達がまた可愛いんだ~

 

何て事のない取り留めの無い話しが、心に安らぎを与えてくれた。

 

随行秘書が「そろそろ…」と呼びに来た。

ホールを一歩出ると保安部の女の子二人が、斜め前後を歩いてる。

 

『車は離れた場所で待ってます』

「うん、ありがとうね…」

 

陽気暮らしの彼女に、今の私はどう映ったのだろうか…?

なんか取り返しようも無いものばかりが増えていくけれど

 

   まあ、幸せは人それぞれ

       私は今、幸せなんだ

 

          …………桃子の日誌…