……なぜか少し暖かい朝の一コマ…
夜明けのインスタントコーヒーを私のラボから出発する遺体達と飲む
私の朝の儀式だ (^-^o)
「お~い貴方達、最期のコーヒー飲みな、インスタントだけど~ヾ(^^ )」
昨日は四人の遺体と飲んだよ
私と一緒に遺体の出発準備をしていた女の子がギター弾き語りの子で、せっかくだから…
「手向けにちょっとなんか1曲~“奴らの足音のバラード~!」
と言ったら
『あれ、夕暮れの歌ですよーだから…』
松山千春の「夜明け」を弾いた
どれ程目をこらしたなら
明日が見えるのだろ
僕にもわからないけど信じていたい誰かをせめちゃいけない
もちろん君自身も
何かが狂っただけさ よくあることさせめて君の夢がかなうよう
僕は唄い続けるこの唄を……夜明け、松山千春
何と言うのかな…
この場の雰囲気に妙にしっくりするんだよ
誰かをせめちゃいけない
もちろん君自身も
何かが狂っただけさ よくあることさ
私が送り出す遺体は普通じゃ無いのが殆どで、昨日は四人の内1人が自分で自分を終わらせた人だから
歌詞が彼らの状況にハマるんだよね
「モモさ~ん引き取りに来たー」と専務が私達のお弁当を届けて遺体を引き取って行った
「あの世で元気でな~!!(^_^)ゞ」
な~んて思ったけと
逝ってしまった人に“元気で”ってのも変だね
さて、今日も小学生の登校見守りに行くか
然もあらん
……桃子の日誌…