死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

私達が味方に成らなくて、誰が味方になるの

 

昨日、私達4人の役員が集まったのは、

ロリポップ常務が社長の遺体搬送会社で働く24歳の若いお兄ちゃん社員の結婚式を敢行する為。

 

 

私達は友引前日じゃ無いと無理だから…

 

 

お嫁さんは

5つ年上の29歳、綺麗なお姉さんで、妊娠6カ月でコンビニのパートさん

 

ウチの兄ちゃんの親は、仕方ないからと結婚を認めてるけど……

 

嫁さんの親は……

「葬儀屋なんてダメだし、相手が若すぎる」と猛反対。兄貴は結婚していて男の子も産まれたから家名も安泰。

 

まあ、一番の原因は葬儀屋って事だな

良い大学も卒業してるしね

 

 

結果、すっかりこじれてしまった。

 

修復には時間が掛かる

 

 

兄ちゃんは、彼女の妊娠が分かって

悩んだあげく堕ろす事は可哀想で出来ず、車庫長を通してロリポップ常務に相談した。

 

 

この兄ちゃん…童顔のヘタレ

 


f:id:however-down:20210511232839j:image

   〈鬼滅の刃 ヘタレ我妻善逸〉

 

 

でも、ヘタレゆえに本当に優しい……


f:id:however-down:20210511233119j:image

 

嫁さんとお腹の赤ちゃんを真剣に心配している

 

 

まあ…何時までもこのままってのは良くないからね。結婚式を敢行した

 

 

キャンディが司祭を務め

あまりお金が無い(給料はちゃんと払ってる)ヘタレ旦那の為に、技術局手作りのプラチナの結婚指輪。

 

一応、緊急事態宣言中なので

最近働かせ過ぎのオーケストラは使わず、シンセサイザーによるウエディングマーチによる入場と、

後輩社長のマーチンD35による「花嫁」の弾き語りで締めくくった。

 

命かけて燃えた

恋が結ばれる

 

帰れない何があっても

心に誓うの

 

 

お嫁さん…いっぱい泣いていたな (#^_^#)

 

 

式の後

総務局に移動して、晴れて夫婦の2人とお嫁さんの両親と、ほんのささやかな食事会。

 

 

今日はファントムとアーマゲは新郎新婦と、その両親に譲り……

 

私は、私が最近おもちゃにしている「痛車」の兄ちゃんのフルバケットシートに座布団を敷いて移動。

 

お嫁さんは総務局の子供達に手を引かれ、奥のクリーンルーム食堂へ……

旦那の両親は、子供達と赤ちゃんと、ニャンコ達を見ておったまげ ( ̄0 ̄)

 

キャンディが下ごしらえした料理を皆で食べた

 

 

お嫁さん…

やっとホットした顔を見せてくれた

 

初めてのオムツ交換を子供達と、楽しそうに一緒にやってる。よかったよ……

 

 

今日からこのお嫁さんは私達の仲間

 

このお嫁さんの本当の味方は、お腹の赤ちゃんと、ヘタレの優しい旦那だけ……

 

小さなカバンにつめた

花嫁衣裳は

ふるさとの丘に咲いてた

野菊の花束

 

命かけて燃えた恋が結ばれる

何もかも捨てた花嫁

 

 

だから皆で決めたんだ

皆でお嫁さんの味方になろうって

 

 

  私達が味方に成らなくて、

       誰が味方になるの?

 

 

気合いとド根性で、

きっちり背負いきって見せてみせる。

 

 

     女の矜持にかけて…