死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

我が子への母乳を棄てる母

 

技術局には……

 

   我が子の為 

    母乳を棄てる母が一人いる。

 

 

技術局へ

遣いに行った総務局の女の子が泣いていた。

 

赤ちゃんを抱かず

授乳室から出て来たお母さん社員が、哺乳瓶に入った自分の母乳を木の袂に棄てていた。

 

 

理由を総務局のお母さん社員に聞いて泣いた

 

 

 

技術局のお母さん社員は九州方面出身で、ヒトT細胞白血病ウイルス1型のキャリア……

 

その殆どが母乳から感染するのだけど、妊娠初期に血液のスクリーニング検査で発覚し…

母乳を与えるのを止められる

 

 

でも、このお母さん社員の母親は与えた。

それをこの社員は、一人目の時の検査で知ってしまう。

 

 

でも…それを恨んではいないそうだ。

 

 

自分も如何しても…我が子に自分の母乳を飲んで欲しかったから……

だけど彼女はそれをしなかった。

 

母乳の事は母親と一切話していないと

 

 

偶々、台所で母乳を棄ててるのを見掛けた技術局長が

 

「それ、庭のモミジに飲ませてあげたら?貴女の母乳で育つのだから、貴女の子供だよ」

 

 

  それ以来、モミジの袂に与えている。

 

 

 

私と技術局長は

このお母さん社員の母と会った事がある。

 

 

   妙に肝の座った目をしている。

 

 

あれは…もし自分の一人娘が白血病を発症したら…自分も死ぬつもりだ

 

 

誰もこの母親に意見する権利はない。もちろん医者もだ。

 

 

     誰も悪く無いのだから

 

 

誰も……悪く無いんだよ

 

 

………周りを見ると

他にも技術局のお母さんと母親の為に、大粒の涙を流している社員達がいる

 

  

  仲間の為に泣いている友が大勢いる

 


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     私の周りは

      「愛」が溢れている