死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

ある自殺者の遺書を読んで…

 

今日は冬至

 

前日の日曜日……

総務局では南瓜が山積み。

冬至の南瓜」を大鍋5つで煮込む (o^^o)

 


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もちろん子供達や社員達、

ニャンコやワンコの厄払いに小豆をいっぱいい入れてヾ(^^ )

 

 

テーブルを囲み、

大人も子供もニャンコもワンコも…みんな一緒に食べた。

 

 

その中に

後輩社長と検診帰りのワンコ美鈴ちゃんもいる

美鈴ちゃんは…ほぼ危篤状態で後輩社長が引き取ったワンコ

 

 

老いているとは云え

白内障手術も済ませ…今では元気いっぱい

 

美鈴ちゃんの目は

「生」の喜びで溢れている………

 

 

 

…………生きている者がね

死にたい、死んでもいいや…などと思うのは異常なんだよ

 

 

よく火事の家の中に母猫が何度も往復して子猫を助けるってのがあるけれども

自分を犠牲にしてもとは考えていない。

 

熱くて苦しいけど、生きて子猫を育てる気持ちは満ち満ちている。

 

子猫を育て

独り立ちさせるのが野生の本能だから…子猫に必要とされている事を、無意識に分かっているからなんだよ

 

そして自分じゃどうにも成らない時、人に助けを求める

 

 

美鈴ちゃんはまだ命数を使い切ってなかったけれど…

飼い主に捨てられ、自分は必要とされてないと思ったから死にかけた。

 

 

 

人も似たようなもの

違うのは自己都合で勝手に死ぬ事だ

 

 

死んだ奴らに必ず欠けているもの

 

 

      「自己重要感」

 

 

私は…いや私達の会社は、葬儀の特性ゆえ、遺族に深く関わる事も多く………

 

何人もの自殺した故人が残した

“ああでもない、こうでもない”と書かれた「遺書」を読ませて貰ったけど

 

 

結局、“自己重要感の欠如”これにつきる

 

つまり、

「自分は必要な存在。自分は必要とされている」って感情が満たされていないって事

 

 

ただ………

自己重要感が無いと分かったって、大人になってからではどうにも成らないのではないかってね

 

この感情は幼い頃から、親が様々な事象を持って子供に擦り込んで満たされる…

潜在意識より奥にある“深在意識”に当たると思うから

 

 

私の亡き両親……

 

父はいつも私を膝の上に乗せ頭を撫でてくれ

母は私が関係する子供の喧嘩で、何があっても私の味方になってくれて、相手の家にまで怒鳴り込む事もあった。

 

当時は嬉しいって感情しか分からなかったけど、今思えば…

本当に大切に育ててもらったおかげで、私の自己重要感は満たされている

 

 

こんな強固な感情…

付け焼き刃の優しさでは満たされない。

 

ただね…忘れているだけってのもある

 

だから…その人にとっての「真心からの愛ある言葉と行動」で思い出させるのですよ

 

 

美鈴ちゃんは後輩社長の言葉と行動で…

子犬の頃、皆に愛され必要とされた事を思い出した

 

 

でもね……

自殺した奴の家族はそんな事はしていない。

 

先日のクビ吊り自殺の奥さんも、そんな事はしていない。

 

彼の遺書には
一見、家族への感謝と謝罪や後悔が書かれている様に読めるけど、

 

見方によっては
自分を助けてくれなかった家族、自分を捨てた社会を恨む様にもとれる

 

 

皆さんは
RCサクセションの「雨上がりの夜空に」をご存じかな?

作詞側の見方と聴取者の受け取り方の違いで、違う意味の歌詞になる

 

忌野清志郎は具体的に「車」とは一言も書いてない。

車から彼女や古女房に頭を切り替えごらんよ……

 

 

遺書はこれと同じだったね

 

 

まあ…詰まりこの家族は、最期の最期まで旦那から搾取し続けた。

クビを吊って死んでからも保険金を絞りとった。

 

受け取り人が奥さんの保険金と、自宅に掛けられた保険金の保険の話しを聞いた時の奥さんのあの顔…忘れられないね。


いいのかな……
子供達も何かあったら自己重要感不足で死ぬぞ。


まあ…私には関係もないし、何も出だしは出来ない。残された家族への責任も無いからね

 


無念だね…ね、旦那さん


また凝りずに人に産まれておいで。

人にだよ人に………

 


それまでは、さようなら………