死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

生者と死者の境界…いつも疑問符

 

最近、風呂場で溺死が増えてきた

もう冬だな……

 

 

ただね、一人暮らしで

お湯の中で死んで日にちが経つとさ…

 

読者の皆さんも分かるでしょ?如何なるか

 

 

若い人も気を付けて…

いや、覚悟した方が良いよ、直ぐに見つけてくれる人がいないなら………

 

 

 

………昨日第4ラボに居たのは、そんな40代の奥さんを元に戻す為だけど

今宵は変わったギャラリーが居た

 

 

 

赤い振袖を着た女の子。

あの事のまま………

 

私だけが歳をとってる気分になるから、あまり良い気分じゃない…( -_-)o

 

 

  最初は「帯を直して…」と

      火葬後当日にやって着た

 

 

遺族からの希望で白装束ではなく

彼女成人式で着るはずだった

『真っ赤な振り袖』

を着付けした……

 

 

こんな事は希にある。

死に装束の帯は横下に縦に結ぶ。

 

しかし振袖の場合

袖の柄も綺麗に見せなければ成らない。

 

 

故に…帯は前で結び袖も綺麗に見せるが、この結び方は


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     《日光江戸村魁道中》

 

 

花魁と同じになる

 

それと遺体をキツく縛ると様々な問題が出る為に、立ち上がると着崩れしやすい

 

なので一度解いて着付けし直た………

 

 

………それから何するわけでも無く、忘れた頃にやって来て着付けし直し…

たまにコーヒーや紅茶やお菓子を食べながら、ボソボソ話して消える

 

 

彼女の体は冷たい……

彼女は私と私の会社の黎明期からの事を知っている。

 

 

「もう人じゃ無いみたい……」

 

『あぁ、お湯の中で死んだからね。こんな感じだよ』

 

『良かったじゃない……

貴女はとりあえずベッドの上で死ねたのだから…どう?元気(ってのも変か?)』

 

「うん」

 

『このままこの世に居るの?』

 

「行きたくないから行かない」

「この人…如何するの?」

 

 

 『こんなんなっても人だから、

       人の形に戻すんだよ』

 

 

「また、音楽聞いてもいい?」

 

『会葬者を驚かせたり、

   怖がらせるのはダメだよ………』

 

 

彼女は隣へ消える……

 

 

 

私はね…何時も思うんだ

 

 

生きてるって事と、

死んでるって事の本質ってなんだと……

 

 

誰も答える事は出来ないな