死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

不撓(ふとう)の魂

 

昨日の全体会議の最中

緩和病棟に入院していたお母さんが逝った

 

(数人は連絡が来る前に知ったけど……)

 

 

 

 

 

        『死にたくない』

 

 

 

周囲や社会的同調圧力で言えなくて

私と年長お子ちゃま役員に

 

『死ぬのは怖くない、覚悟は出来てる』

 

 

そんな言葉で『生きていたい』と訴えた勇気有るお母さん………

 

 

………アメリカのエンバーマ州資格を持つ私が、完璧に美しく

 

誰もが『あっ!!』と言葉に詰まる姿にしてあげる

 

 

        全て私に任せな

 

 

 

ベッドに寝たきりで、チューブが沢山繋がれている

そんな風になってまで生きていたくない……

 

私にも尊厳がある。

だから…そうなったら延命治療をせずに自然のままに死なせてくれ……

 

まぁ、これが尊厳死の一つで……

その方法の一つとして『安楽死』がある

 

 

私も何度も書いたけど

 

それが格好いい生き方、死に方である

更にチューブだらけになってまで生きる事に執着する事は恥ずかしい…

 

 

などと云うドラマに出て来る様な考え方が、社会的同調圧力として存在し始めている

 

 

これは人生の終い方の自由意志を阻害する圧力で…

 

 

どんな姿になっても

 

生きて生きて…

「私は死にたくない、死ぬのは怖い」と言えない人々が出ている

 

 

余命が幾何も無いホスピスに居る患者が、

生きる事への執着を捨て、自分の死を受け入れ様と努力している別の患者達に向かって……

 

 

 「やっぱり私は死ぬのが怖い

       だから死にたくない」

 

 

と、言って何が悪いんだ!?

他の患者が、自分の死を受け入れられなくなるからか?

 

貴方達は、ここの患者は死んでも仕方無いとでも思っているの?

 

 

と、ナースステーションで、10人くらいの看護師と医者の前で言った事がある

 

 

誰一人、私に言い返す事が出来なかった

 

 

 

 

まぁ……

尊厳を持って延命治療を行わない尊厳死はまだ良い…

 

 

私の嫌いな言葉の「安楽死」…

 


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動物達の殺処分にも使われる、人の心を麻痺させる様な言葉だ。

 

日本では人に対して行うと「殺人」になるが、海外ではそうならない国々もある、

 

医師が安楽死を行う国や、患者自ら安楽死する国もある様だけど……

 

 

どちらとも「地獄」行き。

キリスト教では、自殺も他殺も認めてないからだ。

 

 

 

私は思うのよね……

 

その体の良い…尊厳死と云う自殺を行う時、

 

安楽では無く、死に近づくにつれて意識の無い者も覚醒するくらいの

 

 

この世に有る、ありとあらゆる痛みと云う痛みを味わう」

 

 

様にしては如何か?

 

 

死にたいと云う「不撓不屈の意思」が有るなら我慢出来るだろう

我慢出来なければ止めて「生きたい」と言えば良いし

 

ALSみたいに意思の疎通が出来ない者は、自業自得と思って、死にたくなくなっても、苦しみながら死んで行くだけの事だ。

 

 

私は尊厳死を望まなければ成らない社会的同調圧力を掛ける様な、社会的意見を、

ゴミクズジャーナリストが作らない様に監視為べきだと思っている…………

 

 

 

…………どう?

 生き切ったかい?

 

 

死んで後悔はあるけど、生き切ったよ。

 

これから如何するの?

 

…進むだけですよ………

 

 

 と、言い残して、

   会議中お母さんは消えた

 


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死ぬ事、生きる事………

それは当人の自由意志だけが介在できる事

 

お母さんは、生きる事を最期まで放棄しなかった「不撓の魂」を持っていた。

 

 

 

  必ず、不撓の魂は

     お母さんの子供達に受け継がれる

 

 

    お母さん…あんた本当に偉いよ!!