死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

プリキュアのパンツ

 

車いすに乗りっぱなしのバイトの女の子

障害者手帳2級……

 

 

皆にイジられながらも

一生懸命仕事をしてくれる。

 

 

彼女は今、私の復元斎場で司会の練習…

と云うよりシゴキだなありゃ…

 

 

 

彼女の病状はとてもゆっくり進行していく。

でも…指はいつまで動くのか……

 

それを知っている麻理鈴が

「何があっても辞めずに済む様に」と大規模葬の司会をやらせようと言い…今に至る。

 

 

麻理鈴は少し前に、車いすの女の子が「カウンターだけとかの行列の出来るラーメン屋に行った事がない」と言うと、

「今から行くよ」と連れて行って、彼女にラーメンを食べさせながら自分も堂々と食べて来たり……

車いすの女の子が母親とも行った事、やった事がない事まで体験させてくれたり

 

 

 やり方はスパルタ教育だけど

      仲間をとても大切にする。

 

 

 

 

車いすの女の子は

これまでの人生のせいで…何せ自信がない。

 

初めてやる事は全て「無理です~う」と云う

 

 

初めて社外に出て、子供の施設や幼稚園での読み聞かせの時も同じ。

 

ムカムカした麻理鈴は

車いすの女の子がトイレに行った時「ごちゃごちゃ言うなら、プリキュアパンツ履かせるぞ」と…

パンツ見せながらトイレでガッツリ怒った

 

 

車いすの子の首から下は

動く事は無いので細くて小さい。

 

故に尻も小さいから子供用でも履ける

 

 

プリキュアが嫌なら、今すぐ幼稚園に読み聞かせに行け!!

 

で…………

 

 

あきらめて…読み聞かせをやったら上手く行ったと、とても喜んで帰ってきた

 

彼女は子供達に喜んで貰いたいと、読み聞かせの腕をメキメキと上げた。

 

 

それなら大規模葬の司会なら問題は無い。

極論、プロンプターを読めは良いだけ…

 

また、嫌がる彼女に麻理鈴が「プリキュアパンツ」を武器に連れてきたってわけ

 

 

そもそも当社は苦手な事をやるのは、全体パフォーマンスが下がるからやらなくても良い

 

 

しかし…車いすの女の子は今年のうちに無くなる仕事をやっていて、仕事が無くなれば必ずお払い箱となる。

バイトだからね…

 

 

休憩中……

私は彼女に烏龍茶を飲ませながら……

 

『今の入力確認(ベリファイ)は、間もなく無くなる。子供達への読み聞かせは会社の利益に成らない事、

確認作業が無くなれば、貴女は即、解雇になる。

 

 

専務は障害者に甘くない。

 

司会の話は麻理鈴からの提案…

皆と葬儀に関わる仕事をして、経済的な自立をしなさい。』

 

 

そう言った。

 

 

 

リストラでも希望退職でも 

会社の意見として保留される人間がいる。

 

辞めると業務が立ち行かなくなる人だ。

 

 

全ての会社組織は『社員を生活させる為』にあるのではない。あくまでも『利潤の追求』の為にある。

会社に給料に見合った利潤をもたらさない社員はゴミ社員。退職勧奨をしたりで辞めさせる……

 

 

 

ウチは社員の終身雇用を社是にしているから、総務局社員にスカウトする為に存在するバイトファームの人間以外、クビになどしない。

 

車いすの女の子も総務局社員にスカウトするつもりだから『総務局にとって必要な人』になって頂く必要がある

 

 

この女の子にとって今……

障害者も健常者も助け合ってと言いながら、障害者は助けて貰うのが当たり前と思っていた自分から

 

健常者と対等に仕事をして、助け合う仲間になる為の『折』だ

 


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   「スタートゥインクルプリキュア

 

 

 

彼女の司会の声が聞こえる……

 

 

      頑張れ!!必ず上手く行く

 

 

 

貴女の…首から上は障害者じゃ無いのだから