またまた台風が来る(;¬_¬)
しかも東京ど真ん中を通る様で………
…………嵐の日…
町外れに有る…技術局長の第4復元ラボにやって来る者達がいる
タヌキ達
野良ニャンコ達
稀にハクビシン達
ここの敷地内には
災害対策の為、トーチカ様の物資予備保管庫(約半坪、普段はカラ)が三つある。
このトーチカ下部の通気孔から、嵐や寒波を避ける為に彼ら森の動物が逃げて来る
私達は
これらの動物が助けを求めて来たなら、必ず助ける。
多分、熊でも……それが社是だから
最初……
技術局長がトーチカの一つの側にウンチの山を見つけ…
中を見るとタヌキの毛らしき物が沢山ある
普段は居ない様だけど…
強い雨振りの日、タヌキ2匹が中に入るのを目撃……
もう一つの中を見ると野ニャンコ達が雨をしのいでいたそうだ。
技術局長は物資を残りの保管庫に移し、
中を抗菌加工して藁を敷き
彼らの為に解放した
この間の台風でも複数のタヌキ達が来ていて、縄張りを争う事も無く……
寄り沿っていたそうだ。
お水もご飯もあげてない
ただ、一夜の雨風凌げる場所をちょっと貸しているだけ。
タヌキ達は普段、ラボの真後ろの…山の巣穴で暮らしいるけど、嵐で巣穴に水が入り込で…
たまたま見つけたココに避難しただけ。
一昨日は野生動物に対する対価に付いて書いたけど、こんな細やかな事でも十分
もし、山に食べ物が無く、飢え死にしそうになったら…技術局長の目の前まで来て
『お腹空いたから食べ物ちょうだい』
と必ず助けを求める。
その時に如何するか?を考えれば良い
ただ…『野生動物にエサを与えてはいけない』そう言われるけど、
助けを求めて私達の前に来た、普通には言葉を交わせない者を見捨てる様な『強い心』など持ち合わせてはいない
同じ質と量を持った
テーゼとアンチテーゼって事
私達は助けを求められた事象に対してのみ手を貸す…
山で暮らす彼らにとって、それ以上の事は『余計なお世話』だ
彼らは技術局長を見ても逃げない
ゆっくり瞬きすると…
ゆっくり瞬き返してくれる…信頼の証
だから…私達も信頼の証として
彼らの願に全力で応えるだけだ
嵐を越える全ての者達
どうか..どうか息災で……
…………………Promise