現代人が死ぬ場所は大きく分けて二つある…
ひとつは病院、二つめはそれ以外の場所。
人が自ら望まず自宅やそれ以外で変死するとけっこう大変…
特に奥さんがね…かなり大変……
普通の旦那さんが自宅で突然死などの変死をした場合…
自宅に警察がやってきて何から何まで不審点が調べて、ムカつく質問されたり…まぁ、そんな程度だが…
まれに…直近に生命保険を掛けていたりする事をポロン~と警察に話したりすると…
聞かれたくない事まで聴取されたり、場合によっては直ぐに遺体が帰って来ない。
それよりもマズいのは…お金が手元に無い事
療養中病院で死ぬ場合は、死ぬ前に予め故人名義(給与振込口座)から現金を引き出して用意出来るけど、突然死はそれが不可能となる。
当社ホールディングスで葬儀を受注した場合、あとから困らない様に、遺族がやらなければならない事をチェックリストにして渡し、一緒に進捗状況を確認しているのだけど…
直ぐに引っかかるのが現金不足問題。
ある程度以上の現金が手元にない場合…
銀行口座凍結の前に引き下ろさないと…誰かに頭を下げて借りるとか…けっこう大変。
(役所から銀行への死亡の通達は絶対に無い。あくまでも遺族から金融機関への自己申告後に凍結される)
そこで問題になるのは『相続』。
凍結前に引き出す場合……
弁護士や公証人立会で法定相続人(殆どが妻と子)の同意書を取らないとマズい事が起きる場合がある。
口座凍結は故人の遺産の保全の為に行われるからだ
特に法定相続人の中に未成年がいると…未成年の代わりの特別代理人を立てないと非常にマズい。
親族の中にクソ意地悪なヤツがいると…
『遺産をちょろまかした』とそこら辺の公的機関や銀行にチンコロする場合がある。
その時に同意書が無いと凄い問題になる。
当社総務子会社で契約社員として働いている旦那が自殺して小さな2人の子供がいる母親も、旦那の両親と最悪な関係となってしまい…
当社で葬儀を受注した遺族のみ、49日まで無料で使える顧問弁護士が…
慌てて翌日に母親と一緒に裁判所に行って、子供一人一人に…3歳のお子ちゃまにまで代理人を無作為指名してもらい、夜中までに同意書を揃え、
早朝…証拠となる防犯カメラに映る為に、弁護士同行で銀行ATMで現金をおろし…そのまま口座凍結の為の申告。
案の定…前日に旦那の両親から告げ口があったみたいで銀行からの確認直前で…
更にこの自殺した旦那には内緒の借金があり、相続放棄の為にも特別代理人が必要だったけど………
本人以外がお金を動かすのは大変な事なのだ
こんなふうにまず困るのは…手元に
『まとまった現金』が無い事
当社も葬儀代の回収が遅れたり
場合によっては焦げ付く事もあるからね……
だから…
一番最初に遺族とリストチェックしている時にそれとなくだけど必ず確認している。
大体…自殺以外、自宅で変死する死因は心不全や卒中のたぐいで…
奥さん曰く、健診を受けていなかったり、結果を軽視していたり…
二次検査の診断に不審点があるのにセカンドオピニオンを受けていなかったり……
旦那の不摂生が祟るってヤツだ
私はニャンコのノエルちゃんの健康診断を毎月、別々な大学を出た2軒の獣医の所にセカンドオピニオンを求め一日で廻る。
血圧が高いのに下げる薬を飲んでいない旦那がいる奥さん…
ヤバいかもよ
今日も専務が担当している遺族が現金不足で非常に苦労中だ……