死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

目の前に現れたから...神仏を殺す…これをプロという

 

 

孤独死…多いね…

まぁ、儲けさせてもらっているけれど……

 

蛆虫による分解も終わり、ゴキブリに分解の役割が交代した若いお兄ちゃんの死体が昨日やってきた。

 

 

 

復元に必要な最近の写真や画像が遺族宅に無く、孤独死した部屋を探すしかない。

 

死体の状態からこの人の部屋の状態は簡単に想像がつき

『私が部屋に取って来ますか?』と聞くと

『今、清掃業者が居るハズなので、連絡しておきますので、宜しくお願いします』との事。

 

復元前の死体の防疫(殺虫)と、収縮の前処置を済ませ故人のアパートを訪問した。

 

 

 

アパートに着いたら、特殊清掃業者が来ていて、私はディスポの全身防護服2枚重ねとフルフェイスのガスマスクで部屋に行くと、

清掃業者が4人いて、融解し液体化した体がこびり付いた床を剥がしていて、その液体化した体は、床下の板まで達していた。

 

 

遺族から清掃業者に話は通っていて、少し探すと高校時代のアルバムが出てきた。

 

 

 

部屋から出たら

特殊清掃業者が休暇していて

 

『お姉さんそんな恰好でやって来て、ウチらの仕事を汚いと馬鹿にしてるでしょ!!』と

 

小太り気味で、女に持てた事も無く、勉強も出来なさそうな、煽てられた業者の社長が、

私に『如何に自分達の仕事は尊いのか。職人やプロ意識について』ご高説を語り始めた…( -_-)o

 

 

このデブで不潔で持てない社長曰く

『人の嫌がる仕事を使命感を持ち、こだわりを持って、お客さんに喜んでもらう。故人の意識や気持ちや思い出を遺族に伝える……』

などがプロ意識だそうで、3人の従業員はウンウンうなずいて話を聞いている。

 

 

うぅ~ん……馬鹿だ………

 

はっきり言ってウザイ。

口臭も凄くて腐敗しているのかと思った。

 

 

 

この四人というより

この口臭が凄いデブ社長はプロなどではない。

 

ただの劣等感の塊の自己満足おじさんだ。

 

 

 

本当のプロというのは…例えば

 

貴方が居酒屋でバイトを始め…接客が苦手だから洗い物を担当する事になった。

 

最初は『なんじゃこれ!汚ったね~』『もっと綺麗に食えよ!』とか思っていたけれど、

 

『もっと綺麗にしよう』『綺麗にする為にこだわりを持つ』『お客さんに気持ちよく食器を使ってもらおう』『自分が洗った食器で楽しく食事をしている姿を見るのがやりがい』

 

などと思える様になった……今の仕事はやりがいがある。。皿洗いのプロとして頑張ろう…!

 

と…………

 

 

これはプロでも何でもない。

ただの自己満足。

 

先日、内外打成一片がプロだと記事にした。

 

 

つまり、食器が汚かろうと、何だろうと…目の前にある皿に対して何にも感ぜず

客が自分の洗った食器で食べ様と、皿を割ろうと何も感ぜず

そして綺麗になっても、褒められても何も感じない。

仕事だからとも違う

 

ただそこにあるから洗う……

 

 

 

 

 

汚れた皿も、自分も、周りの空間も、綺麗な皿も……境目な無くなる

 

これを『禅宗派』では

        

          『無』

 

(空の中でモノの境目が無くなった状態って感じ)

その無の一欠片になる……

 

   『何の感情も抱かぬ無字の境地』

 

これがプロ意識だ。

 

 

 

私は自社に関わる争いにおいてはそんな境地にはなったかもしれないが、

仕事に於いてはまだそんな境地に成れていない

 

もし、そうなれたら『極めた』と言えるだろうが………

 

 

あの特殊清掃のオヤジには永遠に不可能な事だ

 

 

 

 

そんな所を少し離れた場所で見ていた運転手のおじちゃんと随行秘書が、ロールスを私の真横に留めてドアを開けてくれたら

 

語りが突然とまる。

 

あのオヤジは妬みながら、社員に自己満足の自慰でもしていれば良い。

 

 

 

私の上にも、私が絶対に手の届かな殆どの『上には上』がいる。

しかしあの社長や社員は私達の下の下。



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結局、プロとして彼は負け犬なのだ。

 

 

 

さて……今から

どこかの駐車場で専務が作ってくれたお弁当を3人で食べよう。

 

今、私の目の前には、あの社長よりも

  『凄い3人の社員』が居てくれる。