昨日、当社で音楽葬を受注施行したおじちゃんの49日法要を当社斎場で執り行なった。
遺骨になった旦那と奥さんを乗せた車はハーレーダビッドソンの側車(サイドカー)だ。
※こんなサイドカー
この金持ち父さんは比類無きバイク狂で、車庫には軽自動車1台とめっちょこでかいバイクが6台ある
奥さんはそんな旦那の趣味が嫌いで
バイクには殆ど乗った事がない。
バイクコレクションはどこだかに下取りしてもらい
専務の古すぎる自家用車シトロエンDSを見て、本気で私も買うと言っている……
似た者夫婦と言うけれど、この奥さんも旦那に引けをとらない変わり者だ。
バイクコレクションの中にハーレーダビッドソンの側車(サイドカー)があり…
これは死んだ旦那が、奥さんの機嫌を取るために奥さんを横に乗せてツーリングに行こうとしていたものだけれど、
頑として奥さんは乗らず……
横には犬が乗ると言う『定説』を踏襲したそうだ。
法要の担当だった1部長が打ち合わせの時
『49日で身近にいる御主人と本当の最期だし…せっかくだからサイドカーで寺院まで御主人と一緒に行ってみませんか?』
と提案……恥ずかしいと言っていたけど『でも…最期だから』と乗る事になった。
サイドカーは側車とバイクが分離しなければ普通免許で運転できるのを1部長は知っていたけれど
クラッチありのバイクは運転した事が無い
しかし………
ウチにも緑のロケット
いやミサイル女がいる…ラボ長だ。
彼女は身長165センチ(自称。ホントは170近い巨大ミサイル)もあり……
よく言う『ポン・キュッ・ボン』と呼ばれる峰不二子みたいなスタイル
彼女は大型バイクの免許を持っていて、1000cc以上のカワサキ Ninjaと遺族から買ったKATANAにまたがる女。
彼女に頼んでハーレーを運転してもらう事になって
昨日、ラボ長が遺族の家に行き、奥さんに旦那のヘルメットを被して、斎場から墓地へ行く前に最期の最期に見せてあげたい場所を走った
遺骨は災害用に用意してあった赤ちゃんの抱っこ紐の中に入れて、ラボ長が胸に抱えて走ったそうだ。
雨も降らずに済み…奥さんは
『少し寒いけど、見える景色がまるで違うんだ……乗ってあげれば良かったね…』と言っていた。
『やっぱり売っちゃうのですか?』
と聞いたら
『あのシトロエンを買うから売っちゃう』そうだ。
まぁ『死人に口なし、体も無し』だからね。
でも……
案外、1番良い思いをしたのは『旦那』なのかも知れない。
娑婆の最期に、奥さんに内緒でラボ長のおっぱいでムニョムニョされて幸せだったろう
知らぬが仏…(;¬_¬)…これだから男は…ね………