死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

あなたに..幸多からんことを

 

……ある葬儀にて、杏奈ちゃんの涙…

 

あなたと出逢って……心躍る日々

とても楽しかった

意味の無かった自分の人生にあなたは意味を持たせてくれました

 

 いつかまた逢える事を

    あなたに幸多からんことを

 

      心から願ってます

 

 

綺麗な社長さん

同封した金木犀の花、自分を担当してくれた可愛らしい社員さん(杏奈ちゃん)へ、香りと共に送ります。お渡し下さい

 

では、みなさんお別れです

 

       勇気を出して征ってきます。

 

 大変お世話になりました。

     いつかまた何処かで

 

     (故人の手紙より原文のまま抜粋 )

 

 

昨日の昼過ぎ……

私は故人からの依頼で、葬儀の終わりに会葬者と家族へ(と言っても奥さん一人だけど) 私が預かったラストメッセージを読み上げた

しかしさ…最期まで見事なオヤジだったよ

 

会葬者と会場が涙とともにホワッと暖かくなった (#^_^#)

 

 

葬儀一切が終了し私がピアノを弾いていると

The Bygone Days - Porco Rosso他

 

ソファに座りピアノに映る杏奈ちゃん、故人からもらった金木犀を見つめてる


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         (日本気象協会 HP )

 

私はアレクちゃんに目で合図を送り…アレクちゃんは彼女の横へ座り、彼女はアレクちゃんを抱きしめて泣いた

あの故人に杏奈ちゃんは認められたんだよ。その証が金木犀の押し花なんだ

 

彼女また強くなったな

 

今まで苦労が多かった杏奈ちゃん。

悩んで我慢して苦労して悲しんだからこそ涙は煌めくって事に気付くことが出来るんだよ

 

私は願う

これからの人生、あなたに幸多からんことを

 

            ……桃子の日誌…