死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

らいてう

 

昨日の夜

以前の約束通り希実ちゃんを外苑西通りに連れて行った。


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この辺りの店は金曜日が混んでいるのかな?って思ったけど、気になって予約を入れて正解。かなり混んでいて時間が遅ければ入れなかったかも知れない。

 

希実ちゃん……店に入って30分もしないうちに不機嫌になる。

   聞こえるんだよ、客の話しが。

 

 

まあ……

それでも食事をして1時間半程で店を出た。

 

「どうよ?」

『男女入り乱れた狩り場だね』

 

「あんたの好きな“嘔吐に価する”ってか?」

『するって!』

 

 

女性達が発行した日本初の文芸誌「青鞜」に平塚らいてうが寄稿した有名な文に

 

元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白い顔の月である

女性のなすことは今は只嘲りの笑を招くばかりである。
私はよく知つている、嘲りの笑の下に隠れたるあるものを。

そして私は少しも恐れない

しかし、どうしてか女性みずから、みずからの上に、更に新にした羞恥と汚辱の惨ましさを。
女性とは斯くも““嘔吐に価するもの””だろうか…

読者の皆さんの中にもこの文章をご存知の方も多いはず。

 

 

平塚らいてう女史は日本人で初めてのフェミニストで、私はフェミニズム活動の思想の土台はこう有らねば成らないと思っている。

 

しかし、昨日の店には平塚らいてうがキレる原因になる女が大勢いたのは、希実ちゃんにとって大ショックだった。

男は自分が如何にハイスペックで凄いか、女はわきまえた女を演じてお互い品定め…

 

斜め前から首筋に蕁麻疹が出そうな会話が聞こえてくる

 

もちろん、そんな人々だけじゃ無いけど、何か判るんだよね……

 

まあ、幸せの基準は人それぞれで、誰が誰と一緒になろうと、私に他人の人生をやかく言う権利は無いし……

他に依って生き、他の光によって輝く月の様な幸せな“女の生き方”だってある。
 

でも、

私や希実ちゃんには出来ない生き方なんだ

 

    私達は「太陽」そのものだから

  

           …………桃子の日誌…