死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

心の鎧は..涙で融ける

 

交通事故のお母さんの体は

妹の作った“おにぎり”を沢山持って旅立った

 


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姉も凄いけど

「妹も凄いんだぞ!」って母さんに教えてあげさなさいとキャンディの提案………

 

 

親子三人は夕方、専務の作ってくれた晩ごはんを食べて、自宅祭壇を作りにロリポップ常務と帰った

 

 

火葬場での最期の別れの時、棺に縋りつく様に泣いた。

正気に戻る様に…子供達も

 

      沢山沢山…泣いた

 

 

会葬の親族も、葬場職員もすすり泣いた………

 

お父さんはウチの運転手が支えて

姉はロリポップ常務、妹はキャンディが背負って控室へ

 

 

家族にとても愛されていたんだな…お母さん

 

 

好き過ぎて

愛する者の死を受け入れず、目の前で何が起きているのすら気付かない…気付きたくない

 

そんな時、心の一番柔らかい所に鎧を纏う。

私もそうだった。

 

 

母の葬儀一切が終わり……

中華屋さんのお母さんが、様子のおかしい私に

「モモちゃん、モモちゃん!もう泣いてもいいんだよ」そう言われ

 

我に返った私は…

中華屋さんのお母さんに縋りついて泣いた。

あんなに泣いた事は未だかつて無い……

 

 

交通事故のお父さんも…

奥さんの体が無くなる…受け入れたくない現実を強制的に突き付けられて泣いた……

 

  火葬場全てに響き渡る声をあげて

 

 

でも………

泣き止んだ時、全てを受け入れたお父さんは、吹っ切れた清々しい顔と目をしていた

 

涙が心の鎧を溶かしたから……………

 

 

……………多分、大丈夫だけど

しばらくの間、グリーフケアボランティアを行かせた方が良いな……

祭壇を設置に行ったロリポップ常務が言う。

 

 

お父さんには子供達を大人にする義務がある

たとえ自分の気持ちを犠牲にしてでもね。

 

そして疲れ果てたお父さんを支えるのは、お父さんに育てて貰った二人の娘。

 

 

三人で遠くまで歩くんだ

 

    三人仲良く…いつまでも

 

 

私はこの家族に

 

「全ての良きことが雪崩の様に起きる事」を願ってやまない