中国ウイルス
私達と云うより……
ウチの二つのオケ達は、これを最大のチャンスと捉え、血相変えて練習している
日本のオーケストラには……
しかし…彼らは
中国ウイルス騒ぎで楽団としての練習が出来ないでいる。
当社の音楽葬の会葬者にもN響や東京交響を聴いたり、クラブメンバーになっている人が必ず数名は居て………
その会葬者に「N響より遥かに凄すぎる!」そう言わせる為だけに、虎の穴で練度を最高に高める。
彼女達は、N響や東京交響と自分達は違う世界で演奏している事を知っている。
「あらゆるミンナのため」だけど
私達、ポイズン ストロベリー交響楽団は
「誰かのため」だけに演奏している
…………今居る場所で咲きなさい…
自己啓発本に良く書かれている言葉。
そりゃあそうだが、
咲く場所を間違えると、踏みつぶされてあっと言う間に枯れてしまう
人の場合、脳みそが壊れてうつ病になる…
そして…その殆どの人が「逃げださなかった」理由の正当性を語るはめになる。
私達のオケの連中は
ミンナのためと云う場所を諦め、誰かのために居場所を変えたから、今がある…………
……………先日、専務のマンションに泊まりに行ったバイトの女の子……
専務のスタインウェイで、昼間ヤマハ改造ピアノ弾いた曲を弾く。
専務も認める腕前……
ロリポップ常務に技法と奏法は似てるけど、持っとシャープだそうだ
彼女は初めて弾くスタインウェイの音が、ヤマハの改造ピアノを越える音に驚いていたが、
私やクラブの女の子の弾く改造ヤマハもまた、スタインウェイを凌駕する部分を持つことを発見………
私と麻理鈴の奏法…
フォルティシモの時、左腕を頭の上から叩きつけたり…ピアニッシモの時、弾いてる右手の指を可愛がるように左手を添えたり………
(3人とも覚えが無いが…)
あの3人と、私達とは違う。
だから私達は私達で上手くなるんだ……
そう言うと納得したそうだ。
………………そんな話しを
「世界時差ボケリモート呑み会」で話していると…
あの二台のピアノは
「ウナギ」と「ハモ」と「ウツボ」しか弾けないピアノなんだって!!
ロリポップ常務が云う
「ウツボって誰さ?」
『そんなん総裁に決まってるよ』
と云うので、次の日にコチョコチョの刑にしてやった………………
……………その夕方から
専務に認められた彼女は、
私達のオケの「ショパンピアノ協奏曲1番」を、虎の穴の練習場に駆り出されている。
多分、四時間以上、弾きっぱなし
吹っ切れた
いい音がしている。
清廉で基本に忠実。力強い
均整のとれた『若く美しい虎』って感じがする
この子の弾くべきピアノは魔調律のピアノでは無い
正確に厳密に調律された、正しいピアノ。
カルテットの夢は消えたけど、これで良い
これが彼女のあるべき姿と演奏なのだから……
…………総裁日誌…空我