死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

男が..男として生きていた頃…

 

台東区 山谷…泪橋

私は…以前にもはここの記事を書いた

 

 あしたのジョーの舞台になった時代……


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    日本が一番活力に溢れていた時代

 

 

 

昨日は

朝に、おばちゃんの遺体を専務に引き渡し

 

ある緩和病棟に入院中の爺ちゃんに面会しに行った

 

 

爺ちゃんは末期癌で…

   まもなく命数を使い切る

 

 

ラストメッセージが思い付かず、私が要点を聞いて文章にまとめた。

 

 

昨日は文章の確認と動画撮影の為の訪問

爺ちゃんは、文章を読んで感慨深げにしていた

 

 

集団就職で上京し…

最初に働いた職場では上手くやれず…

 

一人..流れ流れて…

山谷のドヤ街で奥さんと出会い…

 

日雇いで…懸命に働き

    小さな町工場を起こし

 

今は従業員10名の社長だ。

 

 

家族に良い生活をさせる為だけに自分を捨てがむしゃらに働き…

そんな旦那を内助の功で懸命に支えた奥さん

 

 

昭和の高度成長期……

 

 

それは

 

男が男として生きていた時代

女が女として生きていた時代

 

     そんな時代は確かにあった

 

 

時代は進み……

私の様に

    

     女が男として生きて行く時代……

 

 

 

日本を再生した

過去の考え方も価値も否定され

 

この爺ちゃん達の事も、過去の渾沌へと流れ消えていく

 

吾が命

珠の如くに慈しみ

天命尽くば 珠と砕けん

 

爺ちゃんの好きな劇画作家、

梶原一騎の辞世

 

 

爺ちゃんの場合………

珠の如く慈しんだのは自分の家族だ

 

親のある奴は くにへ帰れ

俺とくる奴は 狼だ…………

 

……あしたは きっとなにかある

あしたは どっちだ

 

 

そうだよ…

 

親を捨てた爺ちゃん、孤児の私……

   故郷は自分が築き上げた家庭と会社

 

それが珠の如く慈しんだ家庭なんだよ

 

 

俺らにゃ戦う意地がある

 

 

アンタはまだ…死んでは成らないはずだ

そうだろ!!

 

 

      死ぬなジジイ!!

        男なら生き続けろ!!

 

 

 

           ……………あしたはどっちだ