昨日の日中……
ロリポップのパパが、可愛い娘の様子を伺いにやってきた。
ロリパパは道路工事会社の役員で…
私が何気に道路工事や地方整備局の事情を知っているのはこのせいだ
しばらくして
彼女か総務局に帰って来て、とっても仲良く話している。
私は…羨ましそうな顔でもしていたのか
後輩社長が私の肩をポンと叩く…………………
………………もう、6年以上前
私は国内線でシンシナティに向かう飛行機の中で……
翼端や外縁、エンジンの端が何となく白く光るのを見た……
横にいたアメリカ人?のおば様が
「That's Saint Elmo's fire」
《セントエルモの火、こんなに派手じゃ無い》
あれがセントエルモの火だよと教えてくれた。
冷たいアイスブルーをまとった翼の、怖さと美しさ…
絶対忘れはしない…
そして……この日は…私の父の命日だったから
ボーッと光らせたのは「お父さんか…?」とも思ったけどそれは違う
ただの…私の願望。
突然、父が死んた後……
寂しかったのか…その頃から色々な男の子と付き合って、直ぐに別れる
私はそんな事を繰り返した。
まるで「かぐや姫」の様に、様々な難題をふっかける……
そして「これこれこうだから…嫌だ!」と…屁理屈を付けて別れる
そんな事を繰り返していた。
母も私を心配して小言を言ったけど…
その母も亡くなり
食べて行く為に血達磨の日々…
やがて…それらも少し落ち着いた時…
あの頃…
私は付き合う男の子に「父」を求めていたのか?
そんな事…今さらながら腑に落ちた
私は、寂しくて他の男の子に…
私だけに優しくて、私だけを可愛いがってくれ、私だけを見てくれる「父」求め…
でも
それは父とは「似て否なる者」
当たり前の事だった…………………
…………さっきまでそんな事を
身体と意識が分離したおばちゃんと
インスタントコーヒーを飲みながら話しをしていた。
「今日は父の命日だよ…」
『お墓参りに行くのかい?』
「行かないよ…今は、父より大切な人達が大勢いるから……」
『そう…』
おばちゃんは曇り空に融け
第4ラボの「露」となって消えていった……
死んだ者が進む道だ。
さてと………私も歩こうじゃないか
父とも違う…母とも違う
私だけ道を………