昨日、
初めて女の現場代理人と会った。
しかも私と同じくらいの年齢だ……
昨日の夕方前
某地方整備局の河川道路事務所の事業専門官が、
私の所(秘書が持つ私の公的携帯)に直接電話をかけると云う、しかも偉そうに…身の程知らずの暴挙があり
「葬式屋だとおもってナメてると、直接本局の局長と国会議員に言うぞコラ!!」と…
今どきこんな事する公務員がいる事に驚いたけど、こんな変なヤツだから…隔離の為にあの事務所なのだ。
怒った随行秘書が工務課長に掛け直させると、平謝りだったので私が電話に出た。
「子供用のヘルメットがあるなら、50個貸して欲しい…」
『何故?、発注ミスか?』
「いえ、小学生の見学が急に決まったもので…」
「色々なツテをつたっての紹介」
だそうだ………
当社グループ全ての建物には
防災用具が備えてあり
その中には当然、子供用のヘルメットもある
了解した旨を伝えると、
見学予定現場の現場代理人が受け取りに来るそうだ。
ロリポップの配車センターから10個、私のホールディングス本社から15個、総務局から30個……余裕を持たせて55個を貸し出す……
………現場代理人はロリポップの配車センターで受け取り、私の所へ……
見てびっくり…スラッとしたお姉ちゃんの現場代理人…
「土木女子」ってやつ
挨拶した後、少し話をした。
当該工事で、初めて現場代理人になる…
工事現場の人間が自分の言うことをあまり聞かないし、道路事務所と現場の人足と会社との板挟み状態で辛い。
自分より若いロリポップの指示を、父親ほど年上の男が従ってるのが不思議だと言っていた。
結構大変そうだけど甘い…
信頼関係など当てには出来ないし、そもそも無いのだから…現実は、感動ドラマの様には成らない。
だから毅然とした態度で臨むのだけど、
何の為に毅然とするのかを明確にしなければ、女が男を手足として使うのは厳しい。
特に若い女はね……
彼女が毅然とすべきは「会社の利益」と「発注元の意向」
つまり、絶対に道路事務所が看過できない事を発生させない事だ
問題が発生すると業者評価点が下がり、安い金額でないと落札できない。
故に会社の利益に成らない。
これだと工事員が
「コイツとは一緒にやりたくない」と言っても『会社の利益に反するから注意した』と言えるし、様々な場面でも、一貫性を保つ事ができる。
当然、下請け業者や、孫請け業者に対しても同じ対応だ。
今まで彼女は、
『自分が道路事務所や会社に怒られるのが怖い』から、意見に一貫性が無くなり、人足に付け入るスキを見せてしまう。
これでは誰一人『お姉ちゃん現場代理人』の指示をきかない
それと、男の人足から相談されて…
女は特有の「ただ話を聴いて欲しい、聴いてあげるだけ」は通用し無い。
男は「結論や改善対策」を求めているのだから、対策を答えてあげないと、それこそ信頼など得られはしない。
これらの事をロリポップは基準にしているから、皆、指示に従う…
と、私は答えた
彼女は少し吹っ切れた感じで……
本社を後に………
………総務局で皆で晩ごはんも食べて
ヘルメットの他に、副局長から女性現場代理人へ……
子供用軍手と防塵用のマスク一揃えをプレゼントして帰した
女性の男性社会への進出が話題となり、実際に彼女の様な仕事をしている女性も現れてきている。
今現在、その中で大切な事は「思考の男性化」
女性の進出は日が浅く、現場では、まだまだ男性社会の慣例や思考が中心となる。
故に土木工事現場に女性的な考え方を持ち込むのは早過ぎる。
彼女の様に、男性社会で苦労する女性は多い。
しかし、今は我慢しなければ成らない時だと私は思っている……
頑張れ!!女性 現場代理人!
頑張れ!!土木女子!
貴女達こそパイオニアだ