死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

お婆ちゃんとの思い出

……そんな「縁」があっただけの事だ…

 

昨日、ウチのグリーフケアボランティアの女の子達が訪問していた婆ちゃんがあの世へ行って…
茜ちゃんが1ラボに連れて来たヾ(^^ )

 

遠方の遺族(孫夫婦だけど…)が到着するまで私の前で寝てたよ
94歳な…


この婆さんのつれ合いの爺さんも6年前に97歳で逝って
ま、二人揃って大往生だろう。

 

 

私はこの老夫妻に思い出がある

 

この老夫妻の爺さんは、南方作戦を生き残った機関銃手…(婆ちゃん談)

自分が撃った時、目の前で何十人ものイギリス兵やインド兵が倒れた事が、今でも夢に出て来る殆どのトラウマで

まあ……ドラマになりそうな位の後悔をしたままあの世に逝ったみたい。


で、またそれを婆ちゃんに逝くまで念仏の様に言って( ̄0 ̄)

その婆ちゃんも、私にその話しを念仏の様に話すから…私はだんだんウザくなって( ̄0 ̄)


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「そんなの“○す 縁” があっただけの事ですよー」と言っしまった


これ、唯円親鸞との幸せな思い出を書いた「歎異抄」に書かれた内容で

 

歎異抄の全文動画

 

「○す縁、○さぬ縁」って話しがあって

 

思い通りに○すことのできる縁がないから、 一人も殺さないだけ
自分の心が善いから○さないわけではない。
また、 ○すつもりがなくても、 百人あるいは千人の人を○すこともあるだろう

 

「爺ちゃんは歎異抄に書いてある○す縁があっただけですよ」

と言ったら


今度は根ほり葉ほり…ゴボウの根までずーっと歎異抄の事を聞いてきてくる

これもだんだんウザくなって、私が携行している「歎異抄」を貸して……

婆ちゃんは本を返す事なく逝ってしまった

 


私は「爺ちゃんは“虹の橋”のたもとで奥さんを待ってるから、いずれ一緒に渡る時、教えてあげれば喜びますよ」と…

 

凄い言い方した気もするけど済んだ事だ


私はそんな可愛い婆ちゃんの柩に小さな歎異抄の“”の部分を切り取り虫眼鏡も入れた

 

自分の息子達より長生きした婆ちゃん

虹の橋を爺ちゃんと息子達と笑顔で渡れたのかな…

 

   婆ちゃん、愉快な思い出をありがとう

                 良い旅を

 

         然もあらん

 

            ……桃子の日誌