死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

ジョン、犬人生の「折」

 

「モモさん、ノエちゃん貸して!」

 

ノエちゃんは

  動物家族を統べる不思議なニャンコ

 

人も

猫も

犬も………

大切で大好きな者と永遠に離別するって事は心に大きく深い傷が付く

 

深夜、生前予約をしていてホスピスに居た婆ちゃんの容態が急に悪化し危篤、地方都市に住む息子夫婦達は間に合わず一人で逝った

 

担当のロリポップ常務が迎えに行くと婆ちゃんの横に動物家族のジョン(雑種犬)が寂しそうに寝なが寄り添っていたそうで

ストレッチャーにも一緒に乗り遺族控え室の布団で横座りで顔を覗き込んでる

 

 

息子夫婦が来る前に後輩社長が入って顔を少し直していると

「婆ちゃん何で動かないの?」って……………

 

 

…で ………超早朝…

「モモさん、ノエちゃん貸して!」とひかり(後輩社長)に呼ばれた。

私は2遺体の復元の最終局面で手が離せず

『ノエちゃんお願い!』

「任せるニャ」と、

泊まりの女の子と婆ちゃんの居る第二ラボへ向かう

 

私も約1時間後くらい遅れて2ラボに入ると、遺族の息子夫婦達とロリポップ常務は葬儀の打ち合わせをしていたけど、後輩社長がジョンちゃんを抱っこして、私達の動物家族、2ラボの女の子達が故人そっちのけで慰めていだ。

 

ジョンちゃんは……泣いていた。

ワンコだって泣くんだよ。

ただただ悲しくて寂しくて不安で泣いていた

 

今までの葬儀でも、たまにそんなペット達も居るけど、他の人間の家族がそばにいて悲しみを共有していたり……

でも、婆ちゃんと二人て暮らしていたジョンちゃんは違う。心の傷などでは済まない

 

     彼は今夜自分の半分を失ったんだ

 

 

「さっきまで離そうとすると吠えるし噛むし……でもノエちゃんがジョンにちゃんと説明してくれて、今しがたチュールとお水飲んでくれてとりあえず一安心。」と後輩社長

 

私も彼の目を見てから呼ぶと

     私の膝に乗ってくれた

 

彼からは婆ちゃんと過ごした楽しくて幸せな時の気持ちが流れてくる


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私はジョンちゃんをギューッて抱きしめ、アレクちゃんや、ノエちゃんカールちゃん美鈴ちゃん…

2ラボの百恵ちゃん淳子ちゃんも、彼女達の子供達がジョンを囲んで寄り添う、彼を守る様に…………

 

先ほどお母さん顧問弁護士が婆ちゃんや遺族と、私達との「ジョンちゃんの譲渡契約の履行」にやって来て…

彼は婆ちゃんな願い通り私達の動物家族になったんだ

 

ロリポップ常務は

「息子夫婦が婆ちゃんの遺骨の一欠片をジョンちゃんに託してくれたよ(#^_^#)」

 

みんな一頭のワンコの為に一生懸命になるのが私達……

 

これでジョンちゃんはペンダントの中の婆ちゃんとずーっと一緒ヾ(・ω・`)

私達は婆ちゃんとの「ジョンちゃんを幸せに」って約束を守り抜く

 

さあみんな、朝ごはん食べようよ…(^_^)ゞ

 

          …………桃子の日誌…