死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

健やかであれ!!

 

「あっ!!」

随分前に葬儀に来ていた女の子だ!!

 

お母さんが私に気付いて会釈してくれた。

 

今から6年前にこのお母さんの母親(女の子の祖母)の葬儀を施行したんだよね

当時女の子は1歳で、婆ちゃんが亡くなった事は理解出来てはいないけど「葬儀」ってモノの雰囲気にのまれてギャン泣きヾ(・ω・`)

私がずーっと抱っこして宥め、一日中遊んで、一緒にシャワーも浴びた………

 

6年経っても赤ちゃんだった頃の面影がある

今、照れくさそうにお母さんの後ろに隠れているその子は小学1年間になっていて、凄い可愛いんだよ。

 

「おいで~」

 って呼んで抱っこしたら随分重い

 

「あの子がこんな大きく成長したんだな…」と思ったら何か感無量になって涙が出た。

 

あの葬儀の後、お母さんは色々あって旦那と別れシングルマザー。

お母さんの働く会社は福利厚生がしっかりしていて生活には何の問題も無い。

親戚付き合いもあまり無く、三回忌の時は離婚騒動で寺にお参り、今回の七回忌は、葬儀で良くて貰ったしコロナ騒ぎ自体は下火だからと当社に依頼してくれた

 

お子ちゃまは、アレクちゃんと愛ちゃんと凄いニコニコ顔で遊んでいるヾ(^^ )

やっぱり自分達が関わった遺族から笑顔で…「あの時はありがとう御座いました」と言われたら本当に嬉しい

 

「ウチも色々変わったんですよ」

法要が終わって、母子は第二ラボと第四ラボを見学して帰途に付いた。

 

今日早朝……

あの親子は、目蓋を開き、他人に人生を預けず、自らの足で立ち、歩むべき方へ進んでいる


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親子が過酷な日々を越えられるよう、加護を与え、健やかであれとその背を見守り続けてくれる様「将門の首」に祈願した

 

    私は、あの母子を愛しているのだ

 

          …………桃子の日誌…