渚沙ちゃん……
丸々20時間は泣きっぱなし
今、泣き疲れて寝イスで寝てる
深夜から彼女に付きっきりだったアレクちゃんとカールちゃんが私達の所へ戻ってきたので様子を見に行くと
寝いすにおニャンコ小隊の3ニャンコが寄り添い、彼女の腕をぎゅって掴んで寝てた
ウチの警察犬上がりの大型2ワンコは、こんな時に何も言わなくても私達を助けてくれる
私達は凄い感謝してるんだよ
そしてニャンコ
「猫の手も借りたい」なんてのがあるけど、
昨日はニャンコ達を駆り出した
昨日は何故か急逝した故人が多く、更に事情がある遺族も居て監視の目がいき届かない。
それで思い詰めて…面倒くさい事をされたらたまったもんじゃないからね
そんな時、
私達に手を貸してくれるのは「ニャンコ達」
遺族の一番弱ってる人に何とでも言って、ニャンコを手渡すと (猫アレルギーには小型犬)
手渡された人は100%ニャンコを撫でる
ニャンコのぬくもり……
柔らかい毛並みや息遣い
膝の上に乗ってゴロゴロしながら寝はじめる
その内、遺族もそのまま寝てしまい……
寝ながら目の前の現実を受け入れる準備をし始める
もちろん「借りてきた猫」に成らない、社交的で、噛み癖も無い、撫でられるが大好きなニャンコを連れてくるのだけど、
当社には30ニャンコが暮らしていて、保護ニャンコは中々難しいけど、当社で生まれた子達の4分の3は人懐っこいニャンコに育って、私達と一緒に働いてくれる
結局、昨日は17ニャンコと2ワンコが力を貸してくれた
朝………
渚沙ちゃんが顔を腫らして起きて来た。
その腕には、猫ハグしたままのニャンコを抱っこしている
昨夜から何も食べて無い彼女には
甘い「お汁粉」
横ではニャンコが朝ごはん(^-^*)
彼女はニャンコを撫でながら少し微笑んでる
渚沙ちゃんは
目の前にある現実を少しずつ受け入れ始める
そのきっかけを作ってくれたのは
「動物家族達」なんだ
………桃子の日誌…