死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

150センチの大きな常務

 

去年末、

胃がんで全摘手術をしたおじちゃん……

 

 

一昨日からロリポップの遺体搬送会社に出社している………

 

 

………昨日、第二ラボで復元施行の休憩中…お泊まり当番だったロリポップ常務が、ニャンコの八幡太郎ちゃんを連れて事務室へ

彼女の手には二つのぐい呑みと“森伊蔵”、専務が作ってくれた恵方巻……

「たまには二人で呑もうよ」って……ね


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当然、胃がんだった社員の話になる

 

彼を紹介したのは、彼と一緒に働いていたコロナ倒産したバス会社にいたロリポップの子会社社員。

 

私達は会社にとって有益で、尚且つ完全な外部からの紹介以外、必ず葬儀バイトから始まる事になっていて  (新卒採用をしていないから)、

社員が紹介するってのは江戸時代の直訴同様、自身のクビをかける覚悟が必要。

 

紹介した彼は何度も何度もロリポップに頼み…

結局、超ドライなロリポップが根負けして面接したって経緯がある

 

彼女は彼の義侠心に負けたそうだ

 

最近、電車で喫煙を注意され逆ギレしたヤツがいたけれど、被害者を誰一人助けた者はいない

 

なんか白状だよね…

あの社員なら助けたろうに

 

自分が苦しい時に更に苦しい者を助けるから真の友達を得ることが出来るんだよ。

ロリポップ常務曰く、そんな彼には素晴らしい家族と友がいるそうだ。

 

 

「うーん…当たり前なんだけど、

        なんか痩せたな……」

 

でも、胃がんだった彼の顔には、“幸せのツヤ”があって、笑顔で働いてくれている

 

 

「あんたの会社の社員っておっとりしていて優しい人、特に優しいおじちゃんが多いよね」

『うん(#^_^#)』

 

でもね、彼女にも義侠心があるからそんな社員が集まっているんだよ。

 

ほっぺたを赤くして照れてるロリポップは身長150センチ小さな体に大きな心をもつ女の子なんだヾ(^^ )

 

 

…………さっきモニターを見ると

胃がんだったおじちゃんは笑顔で働いている。良かったよ

 

 

      今日から春だな………

 

          ……………桃子の日誌…