先日、
「アメリカ兵を殺してしまったという感覚は、当時は?」と言うアイドルの質問を聞いた総務局の赤門卒達の感想……
「幼稚」だから
私は「あ、そう」しか返せない。
「これぞ学歴差別ってやつだな」と妙に腑に落ちて感動してしまった
雷撃機のじいちゃんは「殺してしまった」なんて感覚なんかあるわけない。じいちゃんは、やるべき公務を命がけで果たしただけ
あの質問は「貴方は人殺しだ」と引導を渡した事になる
もう生きてる人は殆どいないけど、私達も6.7年前頃は幼稚同様、葬儀に関わった太平洋戦争に参加した陸海軍の兵隊や将校から色々な話しを聞いたが……
この記事の死んだじいちゃんの、通夜前に焼香にやって来た戦友の話に印象的なものがある
戦友のじいちゃんは、単装対空機銃が主な持ち場で、結構な数のグラマンを「叩き落とした」と言っていた。
中でもアメリカの急降下爆撃機と直掩の戦闘機のパイロットとはゴーグル越しに何度も目があったそうで、距離が縮まるパイロットの目や表情が分かる……
……お互いの中に共通する感情は「恐怖心」なんか遥かに通り越した
猛烈な「殺意」だそうだ
お互いが猫であり鼠であり、生き残る為には稚拙な倫理は一切存在出来ず、生物の「理」の根幹
「死にたくない」
この猫を噛む条件のみが存在していて、アメリカ兵を殺した感想なんか無い
あの雷撃機のじいさんも同じ
質問は103歳のじいさんが一番触れて欲しくない部分を触れた
自分の御身分を錯覚した偉そうなアイドルによるイジメだよ。
じいさん…もう死にたくなったかもね
……………桃子の日誌…