死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

スキルス性胃がん ステージⅢA

 

  「総裁は、お人好しだねヾ(・ω・`)」

   そうウチのお母さん看護師にいわれた。

 

ロリポップ常務の遺体搬送子会社に新たに入社する予定のバスの運転手に入社時健診で胃ガンが見つかったと、お母さん看護師から緊急連絡があって…

こんな場合、他の企業なら採用取り消しって事になるけれど、あのロリポップ常務が褒めるくらいの良いおじさん。

運転経歴もキレイ。コロナ騒ぎでバス会社が倒産してから1年近く失業状態で、間もなく失業保険も切れるし、奥さんと高校生の子供が2人いて経済的に困ってる。

 

だから見捨てるワケにはいかないでしょ…すると「総裁は、お人好しだねヾ(・ω・`)」と言われた。

 

でもね、私とロリポップ常務の腹の中はそんなに崇高では無い。

 

ロリポップに頭を何度も下げて彼を紹介した運転手の立場もあるし、

何より「見捨てて死んだ場合、後ろめたさと後味が最悪だから」なんだよね

 

 

………しかしな、ステージⅢaの胃がんね。

発見が遅いでしょ、これね企業健診項目のバリウム検査を受けてないから


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何て言うのか……

運転業務の中、会社がどんな健診スケジュールを組んだのか?

バリウム検査を受ける運転手を、健診当日は休みにしないと、検査後、運転席の横に“オマル”を置いて仕事しなければならなくなる。

だから、色々理由を付けてバリウム検査をやらない人がいて、このおじさん運転手も何年もやってない。

スキルス性胃癌はバリウム検査での発見率が高いってのに受けなきゃ意味がない

 

偶々、ウチの健診項目がバリウム検査じゃ無く「PET CT」と様々な腫瘍マーカーの検査を行うから発見出来たけど、

 

本当なら来年には確実に虹の橋を渡ってる。

これ、半分以上は企業の責任。

 

社員の健康を守るのは経営者の責任だから……

 

 

…………今さっき朝から運転手のおじさんを入院させた病院に行って医者に会ってきた

5年生存率は50%だそうなんだけど、転移も無いから助かるかもと言っていた。

 

ウチは、総裁と子会社社長(ロリポップ常務)の許可が無ければ、死んでは成らないって規定が有る。費用全ては会社が負担するし、入院していても給料は毎月7割出るから、保険外診療でも何でもやって生きろ!!

これは業務命令だからね」と言ったら泣いてた。

 

 

まあしかし

バリウム検査な……安いけど考え直した方が良いかもよ。会社や経営者がどう考えるのか?って事だけと、短絡的に経費を減らしただけなら、いずれケチった経費が吹っ飛ぶ致命的な損害を被る。

 

特に運転業務を生業にしている会社は特にだよ。走行中に脳梗塞心筋梗塞になったらどうなるのか……わかるよね。

 

社員の健診代をケチる経営者、少し考えろ

 

          …………桃子の日誌…