………たわいない話し
私にも何となく避けていた場所がある。
都内外れの路地にある駐車場………
私とひかり(後輩社長)が、狩られる羊から羊を狩る狼へ…否応なしに覚醒した忌地。
「映画 ハクソーリッジ」
昨日、何気なく車に乗っていて外を見ると、見覚えのある駐車場の横を通り過ぎた
「あの時の駐車場だ……」
4ラボに戻って来て暫くすると、首がもげたおじさんを連れてひかりが来た。
「あんたさ…ナニ(乱闘) の後、あの駐車場って行った事ある?」
『ないよーなんか見たくない』
ひかりもあの場所を避けていたんだ
如何だった?って聞かれたけどね……
私だって真剣に見ていない
「しかし…よく生きてたね」
『それさ、よくヤラなかっただよ。血を吹いてピクピクしてるヤツって初めて見たし、もう一人は吐いてるし…そっちが怖いって』
『ナニよりも…
その後のナニナニとの「出入り」をうまく乗り越えたのは奇跡に近いかも』
色々な人達に助けてもらった。
「よし!俺に任せろ!!」とかね
でもジュリン(専務) をいっぱい泣かせてしまった。
あの駐車場に行くと、潜在意識があのぐちゃぐちゃになって、泣きながら怒っていた専務の顔を思い出すんだろうな。
あの顔はもうね「トラウマ」だよ( ̄0 ̄)
前を通った時、
ドキンと心臓から音がしたんだ………
……………外を見ると保証局長がハクビシンにご飯とキレイな水を飲ませ、
窓際ではノエちゃんとワンコの美鈴ちゃんが、アレクちゃんのお腹で暖を取って寝てる
思わずひかりと顔を見合わせて笑ってしまう
なんて平和で安祥で、のどかなんだろう
あの「牙の夜」は無駄だったけと、無駄じゃなかったのかもな…なんてねヾ(・ω・ )
ひかりがボソッと言った
「でも……あの時、麻理鈴が居たら如何なったのかな?」
平和な時に
水を差さす様な事を言うんじゃない
…………桃子の日誌…