色々な職業で…
避けては通れない工程ってのがあるよね
今日は休みなのに………
深夜に「遺体を警察に迎えに行く葬祭営業がいな~いから行って( ̄0 ̄)……」と
クソ変な時間過ぎ、イタズラか?
と思って、行き先の警察に電話して確認すると本当で……自宅から迎えに行った。
納体袋の中身は、足から降りた“フライングおじさん”が入っていて、一つの塊になっていた形跡がある。
遺体は一足先に遺族と寝台車で斎場へ出発
私は「刑事1課」に引き取りが完了した事を伝えに行ったら、二人の若い警官が凄い変な顔して項垂れていて、
主任刑事に「あの二人の兄ちゃん、見ちまったの?」
『いや初めて見て更に、平たく延ばさせたのよ~』だそうだ。
ふぅ~んと思って「じゃあ帰ります~」と部屋を出たとたん『あーちょっと!!』って声がして、私か?と思って部屋に入ると………
兄ちゃんの一人が「ゲロゲロゲー」ってなってて、隣に座ってたもう一人の兄ちゃんの膝に、思い切りぶちまけていた (´θ`llll)
まぁ…これはな、警察官を職業としている者は必ず経験するし、慣れなければならない事なんだよね
さて、読者の皆さんはこの若い警官が吐いた理由が分かりますか?
この兄ちゃんはね………
私に着いた納体袋に入ってる)おじさんのフライング独特“の死臭で吐いたんだよ
平に伸ばすのは外の現場でやるし、直ぐに納体袋にしまうから気付かないけど、部屋の中ではそうは行かない
油断して消臭を適当にしてコンビニに入ると「臭い女」って言われるワケ。
もう慣れたけどね………
…………私は二部長に引き継いで自宅へ帰る
ノエちゃんと警察署の駐車場で脱臭、ノエちゃんをタカイタカイして風を通した………
………………………みんな私とベッドで寝てる
ノエちゃんやアレクちゃん、昌子ちゃんの温もりが伝わり、ほかの子の穏やかな寝息が聞こえて来る。
私の尊い家族との時間
あのおじさんには、永久に失われた時間だ……
………桃子の日誌…