私とノエルちゃん、アレクちゃんは
昨日徹夜、過労で第四ラボで昼寝……
「ビーーーーーー!」って言うブザーみたいな音で飛び起きた
「火事か?」
「音が違うな……」
警報パネルを見ても、どこも点灯してない。毎月火災警報器はしっかり整備清掃していて誤報なとあり得ない。
「ビーーーーーーー!!」
よく聞いて音の方を見ると居たんだよ…彼が
黒い布をかけたデカい水槽の中に彼がいた。
「おケラ」ちゃん
凄く愛嬌のある顔をしている
オケラのご尊顔は拝謁した事はあるけれど、鳴くことは初めて知った
(鳴き声があった)
保証局長は外出している
現場代理人の女の子がコーヒーを煎れて持って来てくれて
「オケラって鳴くんだね……」
『私も知らなかったんですよ。初めて聞いた』と……
おケラちゃんは
保証局長がタヌキの溜ウンコを、山に満遍なく返す為、他の肥料と共に木の根元に穴を掘って埋めてる時に発見した。
このデカい水槽の中には4オケラいるとの事
しかし、保証局長さん好きですよね……こういうの。
…………確かに大好きだ
何度も書いたけど、4ラボに来るハクビシンは結局、給仕時間を守ってご飯を食べに来て
保証局長がいる時は、彼女の手からご飯を取り、離れた所に持っていって食べて、また手からご飯を取って食べる。
タヌキ達としっかり時間的な住み分けが出来ているとの事。
多分、彼女じゃないと出来ない芸道だよ
「そう言えば、おケラって飛ぶの知ってました?この間、飛んだんですよ」
そして「カブトムシは飼わないの?」って聴いたら
「そこの山の木に、何時でも留まっているありきたりの虫はいらん!オケラを累代飼育した方が面白い!」のだそうで……
ただ……昆虫と爬虫類、両生類が嫌いなロリポップ常務は、オケラちゃんが居る事をま知らない。
以前、張り付いたイモリの時と同様、オケラちゃんを見て卒倒、たんこぶを作って労災になる
仕方ないから私がそれとなく言っておくか
生き物大好きな保証局長らしく、
まだまだ変わった者が家族になりそうだ
………………桃子の日誌より