死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

飛燕(ひえん)の社章

 

……………総裁日誌より編集

 

 

当社には“豆ちゃん”と云う男が居る

 

先日書いたロリポップ常務の連結会社に在籍している「痛車」の持ち主で、なんと言っても小っちゃくて可愛い

 

   今や私達4皇役員の大人の玩具だ

 

 

コロナ騒ぎ以降、営業範囲を広げた為、役員運転手さんとの「36協定」を全然遵守できなくなってしまい

役員達からの信頼と云う玩具の宿命で……今週から役員運転手の代務増員で、総務局の秘書部に転籍する

 

 

昨日は“豆ちゃん”との雇用契約書の読み合わせの為に、車いすの梨子ちゃんと、杏奈ちゃん(中卒の女の子) お母さん顧問弁護士と共に、ロリポップ常務の遺体搬送会社へ入った……………

 

 

   この会社には毎年ツバメがやって来て

 


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車庫に開けたツバメ用の穴から中に入り、子育てをする。

 


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私達がこの会社を連結した時、ツバメの巣は一つだったけど、今は四つに増えた。

(ツバメは毎年、巣を再利用する)

 

この会社は元々、貨物運送会社から分かれた会社。霊柩車や寝台車を持たない家族経営の葬儀屋からコツコツ仕事をもらっていたけど

「経営がキツい」と前社長に泣かれ、私達が連結したってわけ。

 

 

最初に合併の話しで訪問した時、壁にピッタリくっつけ広げた低反発マットがあって、ふと上を見るとツバメの巣……

中には雛がいるみたい。

 

 

運転手詰め所を見ると

ここの運転手が巣から落ちたツバメの雛にミルワームを手で食べさせてる

違う日に来ると違う運転手が食べさせてる。

 

そんな社風が根付いている…………

だから私達はこの会社を連結し、社員も全員再雇用した。

(社長は…ネポりネポティズムが激しいので真面な息子を一人残し、非常勤の相談役に。ネポティズムはいずれの機会に……)

 

 

 

……………昨日も運行管理室では

ウチから交代で行ってる女の子達が2羽のツバメの雛に、ミルワームを食べさせている。

 

毎年、何羽かが巣から雛が落ちる……

今年は2羽が低反発マットに落下 ヾ(・ω・`)

 

でも2羽とも使い切ったアベノマスクに包まって、黄色い口を大きく開けて

 

     「腹減った!!」

 

と言っている。

生きる気満々、良い子達だ

 

 

巣に居る兄弟に負けたらダメだよ。

      もっと大きく成りなさい。

 

あなたたちは巣に居る兄弟や親鳥同様、私達の仲間。仲間は求めるなら…それを必ず与えられるのだから。

 

 

この会社の社章はツバメ

でも、空に向かい飛び立つツバメじゃ無い

 


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自分の家族や仲間、子供達の元に帰って来るツバメ。それを暖かく迎えるツバメ。

 

 

今も郊外へと出発していく

  これがら巣立つ若者に手を振って

 

必ず帰っておいで

ここは貴方達、飛燕が帰る家なのだから