今朝からロリポップ常務のパパからの紹介で、パパの会社の下請け土砂運搬業者の安全運転管理者と労務管理者が遺体搬送会社に視察にやってきた
その中で驚いていたのは「昼寝の義務」
以前…
「お宅の運転手は霊柩車の中で寝てる…葬儀社としてだらしない」
と、組合の例会でクレームを付けた敵葬儀社の社長がいて、
だから……「ご意見は、組合に借金返してから言え!バカ」と
ぐうの音も出ないくらいメッタメタに言い返してやった。
そもそも当社は就業規則で、昼寝は運転業務を担当する職員に義務付けしてある。
読者の皆さんも「ハインリッヒの法則」ってのを聞いた事がある方も多いはず
1件の重大事故の裏には29件の軽い事故と災害に至らない小さな事故、俗に言う「ヒヤリ」「ハット」する事例が300件あったのです。
「1:29:300の法則」はここから名付けられました。
と、言うもので、
特に土木、運送、医療、製造業を始め、様々な業種で、労働災害のリスクヘッジを考える時の基礎となる考え方。
私達の会社では、コレを基に全ての標準作業書(マニュアル)が作られている。
現実に則した “守れるマニュアル” だ
基礎データとして必須のヒヤリハットは、最新のものが数多く集まらないと意味が無い。
なので報告書提出毎に250円を支給し、絶対に注意せず「おっ、ツイてるね~」と事故に成らなかった幸運を喜んであげている。
カネ?
私は何度も記事に書いた
こんな額をケチケチして、そのせいでトラブルや事故が起きると、一発でケチったカネなど吹き飛ぶ致命的損害を被るんだよ。
カネで解決するなら安いもんだし、
それを理解出来ない経営者は、カネの使い方って言う脳みそのネジが抜けてるね
その様に大量に集めた基礎資料を基に、全ての標準作業書(マニュアル)が作られていて
問題発生時もしくは半年毎に更新している。
この運転手の“昼寝の義務”もその様な中から生まれた。
運転業務での多くのヒヤリハットの直接原因と根本的原因は「眠気」
私と後輩社長の車に運転手のおじちゃんが付いたのも、私達二人は信号待ちの時、真剣に寝る…右折の交差点の中でも寝るし……
命が幾らあっても足りない!!
と、随行秘書の女の子達が、数ページにも渡る文章でのクレームを付けたから
これは霊柩車や寝台車の運転手にも言えて、自宅ではゆっくり休んで睡眠もしっかり取る事……なーんて、様々な運送業でこんな事が書かれた安全マニュアルがあるけと、
それ……
本当に守れる?守ってくれるの?
24時間監視するワケにいかないのに……
故に、“業務拘束時間に少しでも時間があったら寝ろ!”と義務付けしたってワケ
この義務付けバージョンのマニュアルに変更したら、眠気に依るヒヤリハットが60%減少し、同乗者がいなくて気が抜ける回送時の事故は90%の減少……
………根本的原因を取り除くだけで、事故と自動車の任意保険の経費も一気に落ちるんだ。
今日これから当社クリーンルームで
前期の安全マニュアル等の対面更新承認会議がある。
私のウンコW8ちゃんなどの“介護施設”の担当職員などもオブザーバーとして見学する
安全第一宜しく!
安全第一了解しました(^^)/
この私達の「出陣の声がけ」を見て驚く労務管理者って如何なんだろうか………
職員を守るって事は
会社を守るって事なんだよね
分かっているのかな………
………会社経営で一番最初に考えるべき事は、社員達を毎日無事に家族の元へ帰す事