へ~~あの時の爺ちゃんやん ( ̄。 ̄;)
葬式屋をやってると
こんな事がたまーにある。
この…キャンディが
早朝、連れて来た爺ちゃん
チャーミングな私を
放り投げたウンコじじいだ
表情を直し、最後にメイクをしていたら…
向かい側にいた故人のじいちゃんが、急に立ち上がって私の胸ぐらを掴み
『何で孫が死んで、オマエは生きてるんだ!!』
と投げ飛ばされた。
「ボス、曲がった顔を直して~」
と、キャンディが屈託の無い笑顔で頼みに来た
そんな爺ちゃんは
中皮腫で胸水に溺れて死んだ (;¬_¬)
最近は、癌の痛みを上手く抑えるのでボーッとしたまま死んで行くのだけど、肺がんで呼吸困難の場合はちょっと違う
病棟で直しても、死に布団の上に寝る頃には苦痛で顔がひん曲がってたり…………
この爺ちゃんも同じで、ストレッチャーに乗せてたら、振動でもとに戻ってしまった……
……………………
それで爺ちゃんの顔を直していたら
『何で孫が死んで、オマエは生きてるんだ』
と、私が言われた時に気付かなかった「この爺ちゃん、職業差別してたんだ」って事に気付いた。
つまり
『何で孫が死んで、葬式屋(納棺師も同類)のオマエは生きてるんだ』
間に葬式屋と言う形容詞が入るんだよな
まぁ……
このウンコじじいに言わせてみれば、葬式屋なんて人間じゃないって事なんだよね
そんなジジイにも平等に死が訪れる。
宇宙で一番高い抽象度の「生まれたら死ぬ」って部分では平等なんだ。
仕方ない……
その開きっぱなしの口を閉じて
〈上と下の内側を縫う〉
肛門には、かなり太めの脱脂綿をギューッと奥まで、カテーテルでユルユルの尿道にも太めに脱脂綿を挿入し
新しい男の境地を体感させてやった
よほど孫娘が可愛かった様で
じいさんの手には
くしゃくしゃの引用記事の19歳で亡くなった孫の写真が握られたまま。
私も握らせたままにしておいた
爺ちゃん…
今頃、必死に孫娘を探しているのだろうな
早く見つけな、爺ちゃん