死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

野辺の花 日本人の「情緒」

 

昨日

日本人だけが持つ異質の「情緒」に少し触れた。

 

 

この情緒をスミレの花に例えて説明したのが、変人数学者の「岡 潔」

 

 

 

私達も岡潔とスミレの話しを葬儀でよく引用している………

 

 

 

……………月曜の超早朝に逝った女の子

 

 

 

色々あって、火葬場の予約が遅れ、

お母さんと家族、私達と一緒にご飯を食べる時間が出来た

 

 

彼女の枕元には仏花では無く

野辺や道路脇、河川敷にひっそり咲いている小さな花が飾られている。


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   小さな花束だったり

       一輪挿しだったり…………

 


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葬儀担当の銀座クラブの女の子が、毎日摘んで来る。

 

総号令の専務が指示したわけではない

 

 

この花は…この子の素朴で純粋…

そう…最高純度の子供の魂を表現している

 

 

  日本人はこの素朴な花から

     この子のあらゆる事を想起する

 

 

これは日本人が古代から様々ものに神を感じてきたから

 

 

 

外国にも情緒と言うものがある

英語で“Emotion”だけど日本人のものとはかなり違う

 

読者の皆さんも

日本人はムシの鳴き声に風情や情緒を感じるが、外国人には雑音……

そんな事を見たり聞いたりした事がある方も多いはず

 

 

総務局のカナダ人

“キャンディス”は、供えてある野辺の花から、この子の事柄をあまり想起出来ないそうだ。

 

 

信じられない位、適当なカトリック信者のキャンディでも「人間は、唯一の神“エロヒム”から全てを託された」と、潜在意識に書き込まれた人々には、

永遠に理解し難い感情や想像なのだろうか……

 

 

 

でも彼女も少し分かってきた様で、

 

「死んでいるだけなのに、マスクさせなきゃ可哀想!」…

 

 

プリキュアのハンカチでマスクを作り、掛けてあげている

 

 

そうだよ……この子はただ死んでいるだけ

 

     「死は生の一部」なんだから

 

 

 

まだ…

この女の子の人生は、終わってはいない