死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

赤ちゃんの重さ

 

総務局には

大勢の赤ちゃんがいて……

 

 

その赤ちゃんを一度も抱いた事がない者がいる。

車いすに乗りっぱなしの女の子

 

 

彼女は右側の指と首から上(厳密に言えば顎から上)以外、感覚はあるけど動かない。

 

首も新生児と同じで座っていない。

ほって置けば、重力と自重で背骨が湾曲してしまうけど、彼女のお母さんがしっかり背中と首を固定保持した為に綺麗な座り姿。

 

 

 

先般、彼女が赤ちゃんと、介助の保証局長とでベビーバスでお風呂に入っている時…

 

『まだ一度も赤ちゃんを抱っこした事がない』

 

と言ったので、

『ほれ!!』と女の子の胸の所にうつ伏せで赤ちゃんを乗せたら、おっぱい吸われたそうだ。

 

 

 

当然…保証局長は皆から

 

『あんた、わざと吸わせたでしょ?』と言われて

 

「多分そうかも!♪(´ε` )」と…

 

 

彼女は毎日抱っこされるけど、抱っこした事は一度もない。

 

 

『抱っこしたい!!』

 

 

で……

 

  さっき人生で初めて赤ちゃん

       いや…人を抱っこした

 

 

抱っこ紐に赤ちゃんを入れて

 


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首が座ったばかりの赤ちゃんは首から掛けて…

他の赤ちゃんは前抱っこ

 

 

抱っこ紐の中に重さ…暖かさを感じる事が出来る手のひらを入れて……

 

私が『ちょっと頭の匂いをかいでみ』と…

 

 

匂いをかいだ彼女は

「可愛い過ぎる…(*'▽'*)」と言って何度もかいでいた

 

 

「何だったら自分で合体して作れば?乙武だって子供作るわ浮気するわだって」

 

ロリポップ常務が云う

 

 

そう…貴女は何でも出来る

 

障害者の型からはみ出た彼女は

何だって出来る

 

 

   誰かの役に立とうと頑張っている

 

 

 

『障害は言い訳に過ぎない

     負けたら自分が弱いだけ』

 

と云うのがあったが

彼女を見ていると一文字も間違っていない

 

彼女は最近

『私は出来ません』と言わない

 

代わりに

『これは、如何すれば私も出来ますか?教えて下さい』こう話す

 

 

彼女は今日

夢から願望に変わったものが出来た様だ

 

 

 

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