死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

ぶりチャン..シャカシャカ σ(^_^;

 

全ての復元室内には

必ず常備している最重要な器具がある。  

 

それは『虫取りあみ』と『虫かご』……




f:id:however-down:20200115003653j:image


 

読者の皆さんは『G』と呼んだりするけど…

私は『ぶりチャン』と呼んでいる。

 

彼らを捕獲する為だ

 

 

 

動物は死ぬと

内部から自己融解していく

 

 

孤独死して発見が遅れると

自己融解の他に、外部から微生物や昆虫にも分解されていく

 

 

何処から入って来るのか…

最初にハエ…それからウジ虫

 

次に部屋の状況に依るけどゴキブリ

大体、この順番…………

 

 

この状態の死体を『故人の為に』と遺族が復元依頼をする…まるで自分達の負い目を無かった事にする様に

 

だから私達は『完全、完璧』を目指し復元する

 

 

腐乱死体の復元前には、必ずある方法で殺菌、殺虫するのだけど

 

稀に…ぶりチャンが生き残り、私達の目を盗んで唯一の隠れ場所…

キャスターの影に隠れたりで

 

別の誰かの前に姿を現す

 

 

 

昨日……私が殺虫殺菌の後の洗浄をしてると、エアシャワー室のハンモックにいるノエルちゃんが


f:id:however-down:20200114232257j:image

(こんなハンモック。ノエルちゃんではないニャンコ)

 

シャカシャカ走る…ぶりチャンを発見してウニャウニャ ♪(´ε` )

 

慌てて私が虫取り網で捕獲し虫かごへ

 

 

あの強烈な殺虫処理を、死体の中に潜んて生き延びたぶりチャン…

 

ここまで生き残ったなら寿命をまっとうする資格もあるだろう。

いつも敵の葬儀屋の敷地のすぐ傍で解放する

 

  

故に昨日も一匹放して来た。

 

 

多分、このぶりチャンは

後輩社長がメインで復元する30歳前の腐乱したお兄ちゃんに付いてたヤツだろう

 

 

 

私はいつも思う……

彼らが私達に日々の糧を与えてくれている

 

 

しかし……

 

こうなる前に親は何をしていたのだろうか?

 

 

自殺した電通の女の子の母親も…

自分の娘に何度も連絡しているのに『辞めろ』と明確に指示してはいない。

 

皆そうじゃん……

 

 

この年代の親は、その親の考え方…『仕事を辞める事は良くない事』これが擦り込まれていないか?

 

『大丈夫?』って聞くだけ

殆どが「大丈夫だよ」って答える

 

辞めたら怒られると思っているからでは?

 

 

特に自分の人生が上手く行った親…

 

      貴方と子供は、別の人だよ