死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

るい痩のアメリカ兄ちゃん…流浪の旅の終焉

 

結局、昨日は体がダルいので

第1復元ラボにノエちゃんと、キンキンに冷えたアメリカ兄ちゃんの死体とお泊まり。

 

 

このガリガリアメリカ人…死んでるくせに

なんか全身筋肉痛の私を見ながら、不敵な笑みをしていて気に入らない…(-_-#)

 

 

 

………遺体を飛行機に乗せる場合

航空会社や到着地の検疫基準に合わせ、防疫や保存処理をする。

 

 

だからアメリカ人兄ちゃんも、母国へ帰る為、更に土葬だからエンバミング。

 

 

私が切開する前に警察で一度分解済み。

変死だからね……

 

 

一度、糸を切って中味を見る…

なんか肺が化膿していて、胸膜も同じ。

 

診断書を見ると呼吸不全の結核の疑い……

だからガリガリに痩せていて、納体袋からホルマリンの臭いがした。

 

解剖した法医学の医者も感染性物質に曝露してしまうから、中性ホルマリンを流し込みながら剖検した様だ。

 

この様な死体のエンバミンク方法は自ずと違う…

 

 

…………変なヒゲを生やして昔のヒッピーみたい

アメリカ人なのに、おチンコが割礼されてない仮性包茎だから、

最初、変なウィーガンのヒマラヤ仏教スピリチュアル系人間の薬物中毒かと思ったよ。

 

 

相当、具合が悪いはずなのに、外国人だから病院に行かなかったのだろうか………?

 

それとも何処かの「予防接種の否定人間」で病院に行かずだったのか?

疑問が頭を擡げる…………

 

 

 

このお兄ちゃんは郊外の駅にある生け垣に座って死んでいたそうで……

周りに人がいて…異変が起きているのに無視されて、死んでいるにも関わらず更に無視されて………

 

 

 

昨日のセリカも同じ

二階の透析室に行く直前、少し具合が悪くなり一階の外来出入口近くのベンチに座って…死んだ。

 

 

外来患者など、人が居ない時間だから判らなかった様だけど、なんかね……

エレベーターで二階に上がりさえすれば死なずにすんで、私も筋肉痛にならずに済んだかも知れない

 

 

まぁ……それが世間ってものだ……

 

 

アメリカ人はパスポートから

日本の住所と本国の親に連絡が付いた様で、老いた母親が来日していて、キャンディ×2が相手をしてる。

 

 

 

至って普通の母親。

息子は放浪癖があり、バイトしながら世界中をフラフラしている。

 

思えば哀れ 二八の春に

親の御胸を 離れ来てより

過ぎ来し方を 思いて

我は遠き故郷の 御空ぞ恋し

 

 

なんて歌があるけど、

母親は普通の生活を送って欲しかった。

 

 

死亡時の所持品は一切無くなってはいない様で、全て母に渡された

この辺りがアメリカとは違う

 

 

 

これからお母さん顧問弁護士と母親は、アメリカ兄ちゃんのアパートを引き払い明後日、本国へ帰る

 

昼過ぎに神父がやってきてお別れのミサだ…

 


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今、母親は棺の前で座りっ放し……

 

 

でもねお母さん…

やっと貴女の息子は、貴女の元に帰ってきたのですよ

 

 

      やっと……あなたのもとへ