死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

ピアノ弾きのこころ……

 

昨日……

期せずして…年長役員女の子がピアノプレーヤーデビューしてしまった。Σ(・ω・ノ)ノ

 

 

何故か道が混んでいて、式開始前座のピアニストが間に合わない状況、他の演奏者も離れた地域にいて……

 

総号令の1部長は他の仕事で手が廻らない

 

 

たまたま取引業者の所へ見学に行ってた年長女の子がその斎場にいて…

『遺族しか来いないから弾けるかい?』と…

 

当該葬儀の1部長に言われ

 

 

        『大丈夫(^^)/』

 

と…ピアニストデビューしてしまった( -_-)o

 

 

ここで私達4皇に連絡が来たけど…

私も前座開始時間には間に合わない。

 

凄い不安だったけど

腹を括ってウェブ中継をみた。

 

 

前座曲は遺族のリクエストで

予め決まっていて『ビートルズ』の超スタンダード

 

yesterday

hey Jude

Let It be

 

運良くこの3曲

 

 

彼女にも問題無く弾ける曲

 

 

彼女は衣装の一部のベールを付け、黒手袋を付けて演奏に臨んだ

 

 

 

譜面の通り…と云うよりレコードの通り…

アレンジもレコードの通り。

 

 

コレは…麻理鈴がレコードから譜面を起こし、歌詞のパートを字余りで入れてある原音アレンジ。

 

当社の標準ピアノ譜面だ。

私も皆も、この譜面から即興なんかでアレンジする

 

 

 

一緒に聴いてる運転手のおじちゃんが

『ピアノが歌を唱っているみたいだ…』と云う

 

 

凄い素直な音…

そういえば、ピアノってこんな音だったな…

 

なんかウロコが落ちた。

 

 

奇をてらわない演奏……乾いた凄く良い音

 

 

私達は忘れていたかもしれない。

何故、あの譜面が標準譜面なのかを……

 

 

前座演奏が終わり……

 

遺族に涙は無かったけれど、みんなホッコリした良い顔……式の後アンコールも貰った

 

 

彼女は、小さな家族葬にピッタリなぬくもりを沢山与えたと同時に

 

自分が必要とされている事を再確認出来た様だ…

 

 

 

…………私も20時過ぎからピアノ演奏…

ショパンにバッハ、パッヘルベルのカノン など…

 

直前に彼女の演奏と、

可愛すぎる『ふきちゃん』を見てホッコリ

 

いつもと違う感覚がした………

 

 

………演奏が終わり…

控え室で映像を見ると(演奏中は意識が地上には無い為)

 

いつもなら…一人一人ギャン泣きしている会葬者がかなりの数居るのに

昨晩は目を閉じすすり泣いてる人、その人の手を握ったり、肩を抱いて慰める人が大勢いた。遺族の気持ちに寄り添う事が出来た様だった

 

優しい暖かい拍手を沢山沢山もらえた

感無量………

 

 

 

彼女は私にも、まだまだ伸び代がある事を気付かせてくれたのだ……

 

 

 

……………さあ…今朝も弾こう

 

『 You Raise Me Up 』



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彼女が私に与えてくれた優しい「こころ」で…