『旗を掲げろ!!』
これは…当社の力を鼓舞する命令
昨日は、超目出度い「折」を迎えた
昨日…社員に赤ちゃんが産まれる
普段は毎日毎日…
死人や遺族のしんみりした辛気くさい顔ばかり
そんな中、
産まれたばかりの赤ちゃんの寝顔は
『千照を照らす一隅の光』そのもの
そこに居るだけで私達に安らぎを与えてくれる
当社は斎場や二つの局に
祝祭日や社員の祝い事、闘い抗う時、日章旗と、社旗を掲げる。
この間の台風の時も
自然の理に抗う蛮勇を鼓舞する証として、1番高いポールに社旗を掲げた
午前10時…付き添いの社員からの
誕生の連絡直後…
『旗を掲げろ!!』と
葬儀施行中のはずのロリポップ常務から真っ先にメールが来た。
次々と誕生の連絡を受け取った役員や社員から『旗を掲げろ!!』とラインがはいる。
私も『よし!旗を掲げろ!!』と秘書と運転手のおじちゃんに伝達……
おじちゃんは飛び起きて社旗ケースを持ち、掲揚ポールに走って行った。
3人でロープを掴み『社旗』を空高く掲げた
上がったね~
うん、上がった……
3人で旗を見上げながら
何故か不思議な達成感に浸る
産院に行くと、既に3、4人が交代で赤ちゃんに会いにきていた
母体の体力回復の為、まだナースステーションで寝てる…
お母さん社員もお疲れで寝てる(-_-)zzz
産まれたての赤ちゃんの寝顔が
もう…可愛いのなんのって……
私も幸せいっぱいになる
総裁、旗を上げたかい?
うん、上げたよ。
一番高く掲げたよ………と
………総務局に行くと
軍艦旗(旭日旗)と、ツイングリフォン旗(社旗)を掲げている。
『日の丸だと地味』だそうだ…(ぅω=`)
『何とか旦那の親と話が着いた』と
掲揚ポールを見ながら専務が言う。
明日、孫の顔を見にやって来る
中では…大量のもち米を出し
皆で、お祝いの『赤飯』を炊く準備
専務は……
『なんか…家庭持ちがどんどん増えてきたね』と、旗を見ながら感慨深げに呟く。
『絶対にしくじれないよ総裁……
これからあと二人産まれるんだよ』と
そう…
だから赤ちゃんを見た時、身体か震えた
私の背中に新たな重荷が増えた証。
私はまだまだ背負った『重荷』を降ろすワケにはいかない
私達の旗に集う者を背負い、
もっともっと遠くに行こうじゃないか……