死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

障害者は物乞いか…?障害者ポルノに感動する寝た切りの女の子

 

先週…

知り合いの意識高い系金持ち母さんから…

 

『今年も感動ポルノ番組(24時間テレビ)に寄付してくれないか?』と頼まれ……(ノ-_-)ノ ~┻━┻

 

 

仕方ないから

役員一人あたり10万円×10人=100万円を、私がその場で現金で建て替えた…(σω-)。о゚

 

 

 

ウチの病院で寝たきりの役員……

彼もしっかり寄付の人数に入っていて、お母さんを通じて

『役員一人あたり10万円の寄付ね。

貴方はもう、与えられる側から、与える側の人間だから…観念しな♪(´ε` )』と云うと

かなり難色を示したけど諦めた様だった。ヾ(^^ )

 

 

お母さん曰く、寄付などするのは初めてで、オマケに10万円もだからビックリしたそうだ。

 

しかし、

この親子はその何十倍もの支援を様々な形で当然の様に受け取っている。

無論、彼らには何の責任もない

 

 

昨日の夕方……

この様に寝た切りでも経済的自立をしたこの親子に、ここの医者とケースワーカーから紹介された……

 

体は全く自由が効かないけれど

電動車椅子で自立移動とパソコンが出来る若い障害者お姉ちゃんが、経済的自立と仕事などの話しを聞きに面会にやってきた。

 

 

立ち合ったのは

私と専務、お互いの随行秘書…それと内緒でバックに入ったノエルちゃん…♪(´ε` )

 

 

彼女はなんか小っちゃくても、可愛い顔していて…ハッキリ言って『障害者の顔』をしていない

 

 

彼女はノエルちゃんを膝に乗せながら

先週やっていた『24時間テレビ』の内容やこれからあるパラリンピックの事、障害者議員の事を楽しげに話し…

『障害者の可能性』に付いて目をランランとさせて私達に語って見せた

 

政府は障害者の支援の在り方、公費での保障…つまり

『自分達は与えられる側であり、その与えられる為に24時間テレビパラリンピックがある』

『その為に私は障害者の可能性を広げるんだ!』

そう言っているとしか思えてならなかった。

 

 

ウチの寝たきり役員は文字盤で『ウンウン』と話を聴いていたけど…

 

 

役員のお母さんが

『貴方は社会や健常者だけの為、何処に役に立つ人なのですか…?』と息子の気持ちを代弁した。

 

 

『だから皆が協力しあう世の中に……』

 

と言っているが彼女は

 

現実と事実…健常者が世の中を支えている事に気付いていない。

 

 

何故なら…

障害者は社会活動と云う点で、生産性が著しくしく低い。

いくら障害者差別と非難しても、アタマにきても、健常者が生み出したお金で経済社会が成り立っているから

 

 

  これが社会…いや世界の現実なのだ

 

 

なけなしの給料

ブラック企業

長時間労働

非正社員

派遣社員……

 

母子家庭で懸命に生きている母親と子供…

 

彼らが支払う血税社会福祉は成り立っている

辛くて生きづらくて…自ら死んだ者が葬式で支払らった消費税……

 

 

    そこには彼女たち障害者の影は薄い

 

 

 

テレビ局は障害者や社会弱者を救うと…まるで温泉街の猿回しの様に何かをやらせてみせて『感動』で高視聴率を上げ…

『募金を集める』と云う名目でスポンサーから局の為に金を集める。

 

 

 

私は見ていられない……

彼ら障害者は見せ物ではない

彼ら障害者は物乞いではない

 

 

何故、障害者へ募金の為に『障害者を表に出さねばならないのか?』

 

24時間、タレントや歌手がチャリティーコンサートなとバラエティイベントを行い、懸命に募金を呼びかける……

 

それで充分過ぎる殆どの募金が集まる。

 

 

障害者が健常者が考えもしない方法で、様々な事を隠し芸のごとく出来るのは……

 

『自らが生きていく為』に絶対必要だからだ

 

 

それを見せ物の様に利用する…

 

『私は障害者でも頑張れは何でも出来る事を皆に見せる…』しかし

 

見せなくても必要に迫られると出来る様になる。生きていかねばならないからだ。

 

そこに『感動』など云う…お気楽なものなどない

 

彼女が経済的自立をする為、

一生懸命マウス操作でパソコン操作が出来る様に頑張った様に……

 

 

 

………結局、彼女は役員のお母さんの問いに、答える事は出来なかった……

 

 

…………夜遅くだけど病院も許してくれて、ウチの音楽葬の中継を見る。

 

途中で中座した専務が音楽葬 通夜最後のピアノ演奏を行う。

 

 

公的斎場で行っている参列者も殆ど居ない家族葬

式場から遺族控え室に向かう前の故人の為だけに演奏する………

 

 

………専務のピアノが流れ…

何だろう…?と斎場の職員達が覗きあつまる

 

遺族も集まって来て…いつの間にか椅子に座り…斎場の職員達も涙を流した……

 

 

病室でも看護師や医者が涙ぐんで…彼女とその母親も涙を流す…

まるで憑き物が落ちた様に。

 

 

………このピアノは障害者役員と母親があらゆる健常者の為に編曲した。

 

そして役員は…

大好きな専務の為、専務が参列者に喜ばれる為に仕事をした…多分、余命を縮めながら

 

演奏に感動した者は誰一人、障害者役員の仕事だなど気にもしていない。

 

 

だけど彼の仕事は、どの感動ポルノよりも人々の役に立ち、悲しむ心に癒しを与えている。

 

 

これが『仕事をした』と云う事だ………

 

『貴方はどんな感動を与えているのお嬢ちゃん』

 

     彼女は少しだけ分かった様だ

 

 

ポルノ俳優をやっている者より、社会の影で人知れず働く者の方が遥かに多い事を。

 


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役に立つとは健常者も障害者も関係はない事を…