死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

忘れること…漆黒の深淵から何度も這い上がる為に

 

 

     ねえ!!お祈りしないの!!?

 

 

 

と…昨日の昼前に一人のお子ちゃまが訴える…

 

……すっかり忘れていた。

『長崎原爆の日

 

 

今年の春…

長崎出身の女の子が卒業、いつも騒ぐヤツが居ないからだ

 

 

 

テレビをつけて

追悼式典にあわせ在室していた者全員一緒に黙祷した。

 

 

でも…何故、長崎原爆の日だけなのか…?

 

 

理由はかんたん…

 

彼女は広島原爆の日にはあまり興味が無く、長崎原爆の日に『そう言えば…』と、皆で思い付くから……

 

 

 

……人は感覚や感情を自らが直接経験した事以外、理解する事、記憶に留める事は殆ど不可能だ

 

幾千の人の手足がふきとび

腸わたが流れ出て

人の体にうじ虫がわいた

 

息ある者は肉親をさがしもとめて

死がいを見つけ そして焼いた

 

人間を焼く煙が立ちのぼり

罪なき人の血が流れて浦上川を赤くそめた

 

ケロイドだけを残してやっと戦争が終わった

 

 だけど……

 父も母も もういない

 兄も妹ももどってはこない

 

人は忘れやすく弱いものだから

あやまちをくり返す

 

だけど……

このことだけは忘れてはならない

このことだけはくり返してはならない

どんなことがあっても……

 

 

昨日の式典で引用された被爆者の女性が書いた詩……

 

自らの体験を後世に伝え、二度と原爆が使用されない様にとの願いが込められた詩……

 

 

でも原爆被害者が亡くなるにつれ

被曝の痛みも…人々の記憶から消えて行く。

 

震災の記憶

災害の記憶

 

当事者でさえ…トラウマになった記憶以外、消え…変質し……完全に忘れていく。

 

 

 

    でもね………

      私はそれで良いのだと思う。

 



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人は忘れやすく弱いものだから

あやまちをくり返す

 

 

忘れていくからこそ…立ち上がり………

 

地獄の思い出さえ変化変質させていくからこそ前に進む事が出来る……

 

 

忘れてはいけない事…

その経験から得た『教訓』と『なんとしても生き残り…万難を排して生き続ける本能』だけだ。

 

 

私は…過ちを繰り返しても

忘却の力で立ち上がってみせた。

 

これからも変わりはしない

 

 

    血を流しながら牙を剥いて…

       私は何度も立ち上がる…何度も…

 

 

                ……………Moon Revenge