私の友……
後輩社長の御殿(借家の事故物件)の改装が終わった。
先日、御殿にまた1頭老犬が増えたからだ。
今までの2頭のワンコは、
ウチが葬式に関わった、残されてひとりぼっちになった行き先の無いワンコだっだけど…
今度のワンコは
『ある人からここで飼えなくなったペットを引き取ってくれると聞いた』と
何故か非公開になってるはずの総務局の電話番号に掛かってきて…
『ある人とは?』
『個人情報なので言えません』
『では、お引き受け出来ません』
『保健所で殺処分しろって事ですか?可哀想…』
の応酬……
横にいた女の子が、後輩社長に連絡して…『面倒くさいから引き受ける』って事になる。
ワンコは……
引き取り先の戸建て(故人宅)に、エサとトイレシーツだけ交換され…
夜も昼も…一匹だけでほったらかし。
更に……
『今日まで…エサ代ととトイレシーツ代が掛かったからタダでは』
と…代金を請求され……
頭にきた後輩社長は
20万円くらいを相手の手元でワザと落とし、足元で拾うおばさんに
『ほら、拾えよ(笑)』と鼻で笑ってやったそうだ。
(当然、お母さん顧問弁護士の前で様々な念書にサインと拇印を押印させた)
ペットと、小さな子供連れで離婚した若いお母さんの一部が置かれる状況は似ているかも知れない。
ペットは飼い主無しでは生きて行けない。
猫はともかく
犬は尚更…飼い主に全てを依存しているから
人も同じ…
旦那の収入にワザと依存したり、依存せざるを得ない状況だっだりで、奥さんが無職で子供が小さかった場合……
同じ状況に陥る可能性がある。
アメリカは『自分の事は自分で』の国で結婚出産しても会社を辞める事は少ない。
故に、合わないと思えば即、離婚するし、その後も殆ど何とかなる。
日本の場合、なかなかそうは成らないのが現実。
成らなかった時…ヘタをすればあのワンコと同じ事になる
でも…誰一人助ける者はいない。
その上で結婚して子供を産むか…女は腹をくくるしかない。
結果、子供が減っても仕方ない事。
良妻賢母と言う言葉は既に『死語』なのだから。
……後輩社長にキレイに洗われたワンコは
私に満面の笑みを見せてくれた。
後輩社長は
『私の所に来たワンコやニャンコは誰にも何処にもやらず、最期まで自分が面倒を見る!』
と彼女は腹を括った
廊下は滑らないワックスでコート。部屋中の『面』には光触媒加工をし、畳も防水仕様……
隔離しながら普通の生活が出来る部屋を二つ用意した。
みんな仲良く楽しく幸せ暮らせる為に……
私達は『女の意地』にかけて
縁が出来たあらゆる生き物を守り切る
何があっても必ず……