死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

金魚の葬式……2万円( ̄△ ̄)

 

金魚の葬式……

坊主を呼んだら2万円……(ノ-_-)ノ ~┻━┻

 

 

ウチには総務、技術局に金魚がいる

当然、飼う気が無い遺族から引き取った

 

 

花祭り大会の後…

お子ちゃまが金魚とザリガニにご飯をあげようとしたら

 

『金ちゃん死んでる!!』って大騒ぎ

 

 

この金トトちゃんは6年くらい前にやってきた古株の家族。

 

 

『ねぇ…お葬式しないの…?』と…Σ(・ω・ノ)ノ

 

真顔で言う……

 

 

今までその辺で死んでた猫の葬式をやっているのを見ているから

 

 

『金魚はいらないの!』と言えるハズもなく

 

 

『お葬式しようか…ヾ(^^ )』と……

 

 

『ねえ、お坊さん呼ぶんでしょ…』

 

子供達のお願いは強烈なモラハラ

 

 

金魚…あの真言宗…生臭坊主しか呼べる坊主はいない。

 

なので奥さんに連絡すると『ハイハイ!』と…

帰ってる最中の旦那と小坊主が…嫌な顔しながら引き返してきたので…ムカッとした(-_-#)

 

 

良寛の言葉に

 

上をうやまい下をあわれみ

しょうあるもの、とりけだものにいたるまで、なさけをかくべき事

 

 

坊主たる者は…

 

生ある者、鳥獣に至るまで、情けを掛くべき事。

 

でなければボッタクリだ。

 

 

 

専務が『何かあんの!!?』と…

 

『いいえ…何にもありません……』と坊主が恐怖で引きつる。

 

 

 

お子ちゃま達は…

 

金魚ちゃんを手に取り

 

小さな箱に水草を入れ

金魚ちゃんを寝かせて

 

お花をいっぱい入れ…金魚ちゃんのご飯も包んで入れ…

 

お経を聴きながら…

………自ら手を合わせた。

 

 

みんな分かってくれている。

 

彼らお子ちゃま達にとって、猫も人も金魚も同じ価値の命だ…

 

お子ちゃま達…少し大人びて見える

 

ちょうど回送のリンカーンのリムジン霊柩車が近くを通るので…

頼んで技術局のラボにある試験炉まで子供達を乗せてもらい、吃音のラボ長に火葬してもらった……

 

 

 

ともすれば私を含めた大人が忘れる事…

お子ちゃま達は…全ての命を大切にし、情けを掛ける。

 

時々、それを思い出させてくれる

 

 

それはそれとして………

あの坊主…最初は『戒名を付けて5万円』とか言い放ったので

 

仏弟子になるわけじゃない。戒名はいらない。だから1万円だ!』と言うと

 

『それはちょっと…』と

 

 

奥さんに怒られるみたいだったので、私が奥さんに電話して2万円にまけさせた( ̄△ ̄)

金魚に5万円など有り得ない話だ

 

 

子供達がラボ長の車で帰って来たけど…

骨が残らずガッカリしてる。

 

『みんな…絶対に金トトちゃんの事を忘れてたらダメだよ。忘れなければ永遠に生きているからね』と……

 

これからあの金ちゃんは

私やお子ちゃま達の『縁起』の中で泳ぎ回る…

 

            永遠に………


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しょうあるもの、とりけだものにいたるまで、なさけをかくべき事

 

       ……………自慢の優しいお子ちゃま達