この間も少し書いたけど
都内は桜が満開
この時期、車の窓から差す
柔らかい日差しが心地よくて…
幾らショートスリーパーの私でも
ほにゃ~っとして…昨日は秘書の女の子に……
鼻の穴に指を入れられて起こされた(σω-)。о゚
この頃…
総務子会社の皆が毎年訪れる郊外のお宅(古い御殿、古民家に近い)がある。
ここには…仲の良い老夫婦が住んでいて
以前、旦那の兄の葬儀を受注してから定期的に、子会社の花屋が花を届け活けている。
華道、茶道教室にも紹介してくれた恩人夫婦
庭も広大で、部屋の中から障子、襖で切り取られた庭の景色が素晴らしい。
庭には桜の木があって……
この桜の木が満開になる頃…
『満開だよーみんなで早くおいでー』と連絡が来るから、総務子会社のお子ちゃま達とみんなで『お花見』に押しかける
今日がその日。
たまたま明日が当番以外グループの全休で、殆どの総務子会社社員と、お子ちゃまが訪問する。
毎年、ご夫婦はとても楽しみにしてくれていて……料理も手作り
螺鈿と金細工の家紋入りの凄い御重に詰めてくれる。
量も多いので、前日から子会社の女の子達が手伝いに行って、ご主人と一杯呑んで泊まってくる。
老夫婦が住む家は、ゆっくり通り過ぎる時間と…たおやかな光がたゆかっているが…
生命力を放出するかの様に
何故か花が早く枯れていく
ご子息2人も離れ住んでいるので、盆と正月しか孫を連れて帰って来ない
なので私達とのお花見は一大イベント。
子会社の皆は、先ほど御殿に着いて…
少し寒いけどお子ちゃま達は庭で『ギヤァァー』っと雄叫びを上げ、ご主人爺ちゃんを引きずり回して遊び…
和菓子デザインの技術子会社の女の子は、庭にある小さな春のデッサンに忙しい…
社員とお母さん達は、ウチから持って行った宇治直送の最高級の玉露と抹茶、和菓子で婆ちゃんと先発と斥候の女の子と休憩中……
その中に年長小学生の女の子もいて、彼女も少し大人になった様だ。
子供達は光が無くなりかけた…この家庭に活力を与え、老夫婦に生命力を与える
この桜は…空襲で丸焼けになった屋敷の防空壕の横にあった小さな桜の木
翌年の春に2、3輪の花を付けた
桜の木はこの屋敷に集う人々を記憶してきた…
時代は進み…
訪れる人も減り寂しくなった屋敷に
小さくても明るく輝く光を取り戻す為、盛大に咲いてくれる。
子供達の歓声が聞こえる
全てが浄化され澄んでいくその庭へ…
さあ、私も向かおう
荒んだ心を癒すのだ
……………春の日…