昨日は彼岸の最終日
儲けた寺と儲からない寺、経営に頓着する寺、無頓着な寺……
墓場ビジネスの在り方も時代と共に移り変わり…明暗が分かれる。
昼前……
あの真言宗の生臭寺ビックマムから…
『総裁…彼岸のお布施が少ないから、子会社の分骨(分骨自治体届け済)ペンダントの供養をさせて欲しいの~マンママンマ…』と…
この寺では、一昨年くらい前から月命日などのお断りが相次いでいて、現金収入が減っている。
なので…ボーッとしている入り婿住職をテコ入れしているけど、なかなか収益が上がらない。
『専務に電話したら、総裁と後輩社長が良いと言ったら良いよ』と…
『で、幾ら?』
『住職と若坊主の2人で20万円で』
しかし…よくもまあポロンと20万円って言うもんだ。
仕方ないから『良いよ』…
では、今直ぐに住職を向かわせると。
経費にするワケにいかないから20万円を総務子会社に持っていった。
子会社に行くと2部長の妹がいたので
『これから坊さん来るから接待してあげて』
『接待って何するの?』と…
『適当にあしらうの』と言ったら
『らじゃ~』だそうだ。
この日のこの時間…私の用事は別にある
年収が1500万円くらい(住宅や持ち物、部屋のモノの数から推定)の遺族の葬儀を受注したのだけど、
菩提寺が日本の端で東京に永住するからお寺さんを紹介してと……
いつも頼む真宗大谷派の寺が全て通夜、葬儀予定日に先約があり
始めての寺に依頼したのだけど
遺族がお布施幾らなのか?
明確なものが欲しいと言われ、担当補佐の女の子が住職に聞きに行くと…頑として
『お気持ちです…』……(o_ _)oで…
仕方ないから私が住職の所に聞きに行った。
普通の金持ち(小金持ち)はハッキリ二つに分かれる。
金持ちに見られ金持ちとして扱われたいか?
金持ちを隠したいか?
気持ち良く分かれる。
この遺族は前者、しかも
金持ちとして見られ扱われたいけれど、足元がまだ浅くて、幾ら掛かるか不安なタイプ。
だから安すぎるのは、私達葬儀屋がお布施を払えないと見下したなどと機嫌が悪くなり…
高すぎると『自分達は有能な人間、ネット調べた、法外な金額だ』と足元を見られるのを隠す為に怒り出す。
一番面倒くさい遺族だ。
寺に付くと…寺構えは結構立派だけど
中は結構傷んでいるのに営繕していない…
住職も遺族と同じ感じ……
『鈴』やら何なら…当社のモノではなく、わざわざ自分の寺の一廻り大きな『鈴』を使い、使用料を取る。
だんだん面倒くさくなって
建前上、別に法名代とか住職のお経代とかではないのだし…
『ウチが安すぎる格下の寺を紹介したと、後でごちゃごちゃ言われるから院号付きで60万円って言うから、頼むからウチの顔を立てて受け取って!』と言ったら…
仕方ないとか…モゴモゴ言ってたけど結局、60万円受け取る事になった。
何か『ラッキー』って目をしているのがハッキリわかる
相場より5~10万円くらい高い。
この住職、やせ我慢も甚だしいけど
なんか可哀想になって納骨堂も勧めてあげる事にした。
『執着を棄てる』と言うけど…………
だいたい昨日の昼過ぎに寺に居ると言うのは、門徒が少なくてお金が無いのだ。
せめて寺の維持と公共料金や生活費くらいのお金に執着しないと…
坊さんと言えども『生活保護者』の仲間入り
その前に、やせ我慢と言う見栄と言うものに執着しない様にして頂きたいものだ。
少し時間もあり…
奥さんがお茶とお菓子を出してくれたので、運転手のおじちゃんと秘書の3人で、庭にある立派な五分咲きの桜でお花見………
…ラインが入っていて……
お経が20分、法話が10分だったので、住職に別の法話、小坊主にも語らせてダメ出ししてトータル1時間30分で帰したそうだ。
しかも足袋まであげたとの事
つまり1時間半で20万円って事
でも、これはあのビックマムが声に出して思い切り『求めた』結果、与えられたのだ。
あの遺族も真宗の住職も『願っても求めても』恥じを手放し、声に出すという『行動』がなければ何も与えられはしない
欲しけりゃ『行動』ですよ…皆さん
私達は凡人凡夫ですよ。未熟でも仕方ないのです。
欲しいものには執着しようよ。
……桜を見ながら住職と奥さんに
『あの桜の木…いらなくなったら(お金が無くて困ったら)100万円で売って下さい』と言ったら…複雑な顔してた。
あの桜の木はウチのモノになりそうだ…
ウチの子供達が喜ぶ…♪(´ε` )
…テーゼとアンチテーゼの対比の昼下がりに…