死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

大川小児童や大槌町職員が死んだのは、組織がパワハラ体質だから

 

 

昨日の夕方……

 

復元所に戻って専務のパンプキンパイを食べていたら『報道特集』をやっていて

東北の『大槌町』の特集をやっていた。

 

大槌町は……

震災前に防災マニュアルが策定されたけど実行されず、庁舎前で逃げ遅れた職員と町長が津波に流された。

 

町内には防災放送さえ唯一放送されていない…

 

 

 

私も震災遺体の処置の為に被災地にいた。

安置場所や避難所を転々としていると何となくだけど気づく事がある。

  

 それは

     職員に自信があるかないか……

 

 

 

大槌町の職員も多分、誰一人マニュアルを読んでいなかったワケではない。

 

番組で現町長やレポーターが言っていた防災意識や危機管理意識がそれ程欠如していたワケでもない。

 

 

多分…町長が…人に何と思われるか…?

それと上司が絶対で、指示や命令がないとどうして良いのか判らない自信が無い……と言うか

 

   『勝手にやって怒られるのが怖い』

 

って感じ。

 

 

今現在なら直ぐにパワハラだ!!と騒ぐ事が出来るし、それを恐れて上司も余計な事は言わない。

 

でも、7年前はまだ今のような感じではないし、公務員は特にだ。

阪神淡路大震災で上司と連絡がつかないからと、指示無しで1番最初に自衛隊を読んだ職員は左遷された。

 

 

 

 

大槌町の防災マニュアルに記述されている設営場所…

職員の誰かは正しい災害本部の設営場所や、大津波が来るからと、防災放送を流さなければ成らない事も気づいていたけど……

 

誰一人…強く上申していない。

 

       全てが人任せなのだ

 

 

 

 

私が安置場所や避難所で職員に事象を聞くと、いちいち上司にお伺い立てたり…

担当が違うと『あちらへどうぞ…』と自ら答える事から逃げる。

 

この緊急事態の時に、しかも私だけでは無い人も質問しているのに…

担当者が直ぐそばにいるのに答えない。 

 

以下の言及記事をお読み頂きたい

 

 

kame710.hatenablog.com

 

 

カメキチさんが記事内で引用した本の中に

カント『啓蒙とは何か』冒頭部分 「啓蒙とは何か。

それは、人間がみずから招いた未成年の状態から抜けでることだ。

未成年の状態とは、他人の指示を仰がなければ自分の理性を使うことができないということである。

人間が未成年の状態にあるのは、理性がないからではなく他人の指示を仰がないと、自分の理性を使う決意も勇気ももてないからなのだ。…

 

 

大槌町の町長をはじめ職員はあまりにも『未成年』だった…

 

 

しかし……それは彼らが悪かったワケではない。

有史以来ずっと続いてきた人の悪い面が体現された。

 

『未成年』が上司になり『未成年』が部下になる……この最悪の例が大槌町だったのではないだろうか……

 

 

 

仕事でも震災でもあらゆる事象の状況は刻々と変わる。

だから打つ手も状況の変化に伴い刻々と変わっていく。

 

 

 

日露戦争 日本海海戦で参謀の意見具申を上村中将が聞きいれ、独断専行を行い勝利に貢献する。

 

戦略目標(防災マニュアルでは安全を確保し災害本部を設営し町民を支援する事)を将校、士官が理解し

不足の自体の時には意見具申や独断専行(大人である事)を行ってでも戦略目標を達成する……

 

組織の戦略目標の達成の為には、上司など気にせず行動する。

 

 

この姿勢が無かったから大槌町の職員は死んだ

大川小学校の児童達と学校職員達も同じ……

 

 

そして上司絶対…根本には組織的なパワハラ体質がある

 

      簡単には改善なと出来ない

 

 

 

昨日の現町長元防災担当者だ。

あの時…独断専行をすべきだったのは彼だ。

インタビューも何か他人事に見えてしまう。


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大槌町で震災とは違う災害が起きた時…

彼や彼の部下は『大人』として振るまう事が出来るのだろうか……?

 

     私は不安に感じてしまう

 

   

毛布に包まれた死体が並ぶ風景………

        私は二度と御勘弁だ