死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

私が『家族葬』をお薦めしないワケ

     

       『終活』

 

これは某大手葬儀社が作って広めた造語。

 

この言葉をマスコミが取り上げ流行らせ…

 

  『自分らしい…故人らしい葬儀』

などと言われ…

 

様々な形態で葬儀が執り行われる様になった。

 

その中でも

 

         『家族葬

 

と呼ばれる小規模な葬儀が盛んに行われる様になり、それに合わせた斎場も数多くある。

 

 

ただ……私はあまりお薦め出来ない。

 

 

何故なら……

持ち出す葬儀代金がかなり多くなる場合がある事。

そして……後日、葬儀を知らせなかった人々への対応が大変だからだ。

 

 

一般的な家族葬は遺族と親族とで行うのが殆ど。ホントに故人の家族だけというのは少ない。

 

具体的にまず………

香典は親族一家族に一つ。

しかし…親族一家族の人数は2人~4~5人。

この分の食事代が掛かる。 

 

バスも大型。貰った香典では足りない

 

香典は親族3人なら最低でも5万円は入っていないと採算があわない…

なので親族が来れば来るほど赤字になる。

 

 

それと…故人がかなり老齢でも、近所から離れた場所の家族が把握していないサークルや仲良しグループに参加していたり……

 

家族が離れた地方に住んでいて

故人は孤独死以外の家族………

同居家族や近所住まいの家族だけで、家族の住む土地で葬儀を行うと………

 

殆どの遺族が

『口うるさい自己承認要求や自己重要感不足の友人、知人、親戚』が現れて『何でわたしを呼ばないの?知らせないの?』とイヤミを言われたりケンカになったりの…

人間関係で多かれ少なかれイヤな思いをするし……

引っきりなしに弔問客が自宅にやって来て、暫くは何処へも行けなくなったり……

 

今、私が関わって顧問弁護士を貸している中金持ちの遺族親戚の様に『オマエ何でも勝手にやって、遺産を分けない積もりなんだろう?』と紛争になってる……

こんなでは遺族はたまったもんでは無い

 

死んだ故人が社会からそれ程切れていない時、喪主の親族、故人の友人、知人なとを呼ばない家族葬は遺族の負担が大きいのだ

 

家族葬は、故人が社会から殆ど離れている事…

そして…ごちゃごちゃ言ってくる人間達を丸め込る事が出来る事が最低条件かな…

 

だから……

家族葬ではなく一般葬の方が香典収入も増えるし、くだらない人間関係の揉め事が起こる事も少なくなるのですよ。

 

 

それでも家族葬が良いのならは…

ホントの同居家族や兄弟姉妹とかだけで『自宅葬』などで家族水入らずの最期の別れを行い…

 

後日お別れ会を執り行うと、食事代などの出費を抑え、香典収入も入るから遺族の負担も少なくて済むのです。

 

   つまり…

   『密葬での家族葬とお別れ会

 

当社での家族葬ではこの形式を勧める事が多い。

この形式で

『ホントの同居家族だけで最期のお別れをしたい』

と言われると誰も文句が言えないからだ。

 

 

そして、お別れ会はフルバンドやオーケストラの『音楽でのお別れ会』とかね…

 

一日多いけれど、密葬は他の弔問客がいないから変な気も使わずホントの家族だけの最期の一時を過ごす事が出来る。

お別れ会は終われば帰るだけ。

 

しかも食事代と火葬場へ行く人数も少ないので、霊柩車と当社の役員車で済むからバス代や車代が掛からない。

 

オマケに香典収入が多く、葬儀会計がプラスになる事が多い。(坊主代は抜く) 

 

内容と集める参列者を変える事で何度でも出来るから…ある意味、香典収入の取りこぼしが少ないかも…

 

 

皆さんも『家族葬』を希望する前に良く考えてみて下さい。

 

ただ一般葬の規模を小さくしただけの家族葬は苦労するかも………


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