死体を愛する小娘社長の日記

小娘の葬儀社社長の私が、本心だけストレートに書く日記。社会 時事・各種宗教・社会哲学・古典・日々の出来事など

死んだ子どもに寄り添う母シャチ…死んだ子どもに寄り添う人の母……あなたの為というイジメ

 

私もひとり感慨にふける事がある

 

CNNに以下の記事があった

 

太平洋東部で死んだ子どもを追悼しているとみられる母シャチが、子どもの死後2週間以上が経過した今も死骸に寄り添って泳ぎ続けていることが分かった。当局が明らかにした。

科学者によると、クジラやイルカ、ゾウ、シカといった哺乳類の間では悲しみに暮れる様子がごく普通にみられる。

CNN.co.jp : 死んだ子どもに寄り添う母シャチ、「追悼」2週間を超す 太平洋

CNN.co.jp : 死んだ子どもに寄り添う母シャチ、死骸放し「悲しみの旅」終える

 

死んだ子を離さない母シャチ……

ミイラになった子を背中に乗せる母猿…

 

    当然、人の母親にもある事

 

生まれ付きの病気や生まれてからの病気、死産、流産……様々な死因があるけれど

 

私達から見ても一番衝撃なのは

 

       『突然死ぬ』事。

 

 

以前、新生児突然死で亡くなった女の子の葬儀を受注した……

お母さんが赤ちゃんを抱いたまま離さない。

 

警察で検死の為に無理やり赤ちゃんを取り上げられて、帰ってきた赤ちゃんも傷だらけだった為に狂乱……

長引くと腹を括り…

お母さんが睡眠薬で寝かしている間に赤ちゃんをプロテーゼやある程度以上の防腐処理を行い、

ドライアイスを騙しだまし入れさせて火葬を13日後に遅らせた事がある

 

こんな時、周りの人々は…

何処かのテレビ番組で聞いたセリフの

 

早く気持ちに整理を付けてとか

泣いてばかり、悲しんでばかりでは子供は安心して成仏出来ないとか

前を向いて生きてとか

 

『あなたの為に』という名のイジメをする。

 

だから私達はそんな人達から

他の遺族や親族弔問客から、身を呈して徹底抵抗してでもお母さんを守り通す。

 

自分の子供が死んで悲しむ事のどこが悪い

自分の子供の死を受け入れない事の何が悪い

気持ちに整理を付けない事の何が悪い

 

誰も死んだ赤ちゃんを大切に思ってなどいないくせに…

 

その証拠に…死臭がして変色しかけた赤ちゃんを

気持ち悪いと思い、抱いて寝てあげる事すらできない

 

子供を失った母親を癒やす事のできるものは時間だけ

 

それはシャチでも猿でも…そして人も同じ

 

時が心を癒やす事で

目の前にある現実を受け入れる事ができ…

シャチも猿も人も死んだわが子を自然に委ねる


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私たちの仕事は、時間が母親を癒やすまで…

一人になっても母親と遺族を守り抜く事だ

 

       女の意地にかけて……